柱の少女の物語３〈鬼滅の刃〉

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「、俺にも、？」

「そう。たとえ万が一、君ができなかったとしても。君じゃない誰かが必ず継いでくれる。だったら君は伝える者にならなくちゃ。終わらせてはいけないよ」

人はそうやって伝承していくんだからね。


少しは雰囲気が和らいだ気がした。
ので、本題に入る。

「そのかっこいいカラクリを、私たちにも見せて、使わせてくれない？」

立っている彼より下になるようしゃがみこんで、お面で隠れた顔を覗き込む形でお願いしてみる。

人間、上から語りかけられると圧を感じる。
相手が話しやすいのは自分が下になる姿勢。


「昆布頭、はちょっと、だけだぞ。お姉さんは、、、別に、好きにしていいよ」
そう言って私に鍵を手渡す。
きっとお面の下のその顔は照れていたりするんだろう。

もじもじしちゃって、照れくさそうな仕草しかしない。

というか昆布頭って本人の前で言っちゃってるんだけど。

「っふふ、最高だわ君。ありがとうね」

ちらっと小鉄くん越しに炭治郎を見れば、ドヤ顔でできましたとのオッケーサイン。

よし、よくやった。私も笑顔で返す。
あっちの片付けは今日の夜だ。




「はい、無一郎。自己鍛錬どうぞ」
小鉄くんから貰った鍵を手渡す。

「ありがとう、」

「じゃあちょっと私は私で用事あるから、また会えたら、ね」

鉄穴森さんのとこ行ったり、如何にして鋼鐡塚さん説得するか考えて、更にはもうじきやってくる金魚野郎との交戦を視野に入れないといけない。

私がいるからには犠牲者は出したくない。

里のみんな、私たちにとって大切なパートナーたち。

次のことを考えて一歩を踏み出したが、手を引かれて2歩目が出ない。

「なあに？」

「っ！あ、いや、ごめん」

「ええ？言ってみなよ？」

私の可愛い無一郎が何かを言おうとしている。

「ううん。いや、あのね、」

「うん？」

「久しぶりに会えたから、またたくさんお話ししたいんだけど、、、いつ空いてるかなって、、」

あー可愛い。
控えめに俯きがちに、遠慮しちゃって。

「えーっとね、今日は予定あるんだけど明日の夜とかどう？月を見ながら縁側で」

ぱあっと晴れる顔。

「いいの！？ありがとう！」

飛びつきハグとともに、他の人には見せない満面の笑みまでプレゼントされてしまった。

「もう、早く鍛錬してきな？無一郎もこの後いろいろと予定あるでしょう？」

「きらりのためならパスしてもいいと思ったんだけど、、、」

いやダメでしょ。



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米津玄師の馬と鹿、完全にさねみお兄さんと夢主ちゃんソング。

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