14 ページ15
A「ええっ！？凄…！これ全部ペンギンさんが作ってくれたんですか！？」
食卓には沢山の美味しそうな料理が並んでいた
どれもこれも手の込んだ和食で、ペンギンさんの料理の腕前が伺える
ペンギン「アイドルだからカロリー低くてタンパク質メインのものかなって思ったんだけど、いっぱい作っちゃった」
A「いや、私実はめっちゃくちゃ食べるんですよ！わ〜、本当に美味しそう！ありがとうございます！！」
いただきまーすと言って早速料理に箸をつける
A「……っ美味しい！美味しいです、ペンギンさん！」
目を大きくして目の前に座るペンギンさんを見ると、彼は頬杖をついてニコニコと楽しそうに微笑んでいた
ペンギン「ふふっ、良かった。いっぱい食べてね」
久しぶりに食べるまともなご飯に、思わず涙が出そうになる
ペンギン「……どうした？」
A「いえ、あの……ちょっと、誘拐されてた時を思い出しちゃって……」
冷たい床に、鉄格子越しの監視員
与えられるのはパンと水だけ
人を人と思わないような扱いが、未だに脳裏に焼き付いて離れない
もし、ドレイになっていたら……
きっともっと酷い扱いを受けていたんだろうな
A「……美味しいです。」
下を向くとポロポロと涙が落ちる
ペンギン「大丈夫。ここに酷い人はいないよ。俺が、俺たちがきっと君を守るから」
よしよしと頭を撫でてくれる大きな手があまりに優しかったから
その手に甘えて、子供のように泣きじゃくってしまった
✩.*˚
ご飯を食べた後は、頂いた部屋着に着替えてから歯を磨いた
お風呂はさっき入ったから、イッカクさんのお部屋に敷布団を敷かせてもらって今日はもう眠ることにしたのだけれど
何だか目が冴えてしまって、一向に寝られない
今夜は、人攫いから逃げ出して初めて超える夜
ペンギンさんに沢山励まして貰ったけれど、
やはり忘れる事なんて出来なくて
少し、夜風にあたりに行こうかな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
林檎(プロフ) - ちもさん» 教えて頂きありがとうございます！どうやらバックアップしたら毎回ついてしまう様なので気をつけますね！ (2022年9月30日 13時) (
レス) id: a1b1016848 (このIDを非表示/違反報告)
ちも - オ/リ/フ/ラ立ってますよ。 (2022年9月30日 7時) (レス) id: 5817bb68d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林檎 | 作成日時：2022年9月19日 21時
