第五話 ページ6
Aside
『ねェ、君。』
と、急に後ろから声を掛けると、
？「うわぁっ！」
と驚きの声をあげられ、尻もちをついた。
その後すぐに
？「おおおお、お前！！財布をだだ、出せえ！！」
と、そんな事を言われた。
僕の狩りを邪魔した上にそんなことを言うなんて...
僕は呆れてしまい、
『はァ...』
と溜息を吐いた。
『あのねェ僕は今、魚を捕っていた所を君に邪魔されたんですよ。それに僕も金は持ってないです。』
僕がそう言うと、
？「そうなんですか...僕も同じです。邪魔してすみません...。」
そう答えてしぼんでしまった。
僕と同じ...？という事は、無一文って事か。
僕は目の前で座っている人を観察する。
表情を見ると疲れが伺える...服はボロボロ...
何だ、先程この人が倒れたのは其れが理由か...。
自分の中でそう分かると、イラつきもおさまってきた。
まァ、イラつきが収まっても空腹は収まらない。
其れは二人とも同じ事。
何か口に入れられるものポケットに入って...あ、そう言えば此の前酔っ払い達が落として言った小魚のおつまみがあったはず。(黒猫の姿で拾った)
ポケットに手を入れてみれば思った通り、小魚のおつまみが入っていた。
此処で一人だけ食べるのもあれだ、
『君も食べるかい、小魚。』
袋を開けて、数匹つまみ、相手の手に乗せる。
？「あ、ありがとうございます..！」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
『いえいえ。』ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
二人で美味しく小魚を食べ終わると、
？「あの、僕は中島敦って言います。貴方は...？」
『中島さん、ですか。僕はAAです。』
敦「Aさん、宜しくお願いします。」微笑み
『はい。』
こうして話してみると大体この人がどういう人か分かってきた。
多分、歳は同じくらいだ。
なのに...何故こんな所に？
ふと浮かんできた疑問について僕が考えていると、
敦「...いやァ、流石にこれはノーカンでしょ......。」
中島さんがそう呟いた。
どうしたのかと思い見ると、その視線の先には人の足。
烏が足にとまっている。
.........えぇ？足？
僕が驚いていると
敦「の、ノーカンにさせて下さい。...ののの、ノーカンにィィ！！！」
『あっ、』
敦「ええぃ！！」
中島さんは川へと飛び込み、溺れていた人を助けに動いた。
...僕も何か手伝わないとなァ。
.
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中さ - 更新頑張ってください (2021年7月5日 13時) (
レス) id: 0fd42ba9ca (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - 麗さん» 楽しみにして下さり有難うございます！そろそろ更新致しますので、宜しくお願いしますっ！ (2021年5月29日 22時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2021年5月29日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - サトさん» コメント、ありがとうございます！その言葉が励みになります！更新頻度を上げられるよう頑張ります。 (2020年10月16日 18時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
サト - とても、面白かったです。続きが気になります。楽しみにしています。 (2020年10月16日 7時) (レス) id: e677a0c284 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錆猫 | 作成日時：2020年8月16日 0時
