第二十一話 ページ36
Aside
所変わって、探偵社下の喫茶店うずまき。
先程の人達で席に着いて、
其処で僕と敦は...
潤「すンませんでした!」
敦「へ?」
谷崎さんに謝罪を受けていた。
急な事だったから、僕は思わず首を傾げて谷崎さんを見ていた。
敦も不思議そうに「へ?」と声を漏らす。
潤「その、試験とは云え随分と失礼な事を」
あ、何だ、そんな事だったのか。
何と云うか、良い人だねェ。
敦「ああいえ、良いんですよ。」
『あれも仕事の一つだったんでしょう?なら、遣るべき事をやった迄じゃァ無いですか。』
そう言った後に国木田さんや太宰さん...は微妙だったけれど、僕達と似たような事を言っていた。
国木田さんと太宰さんのやり取りは面白かった。
それと、谷崎さん兄妹のやり取りは...あれ、公共の場でやって大丈夫なのだろうか?
敦も同じ事を思った様で、「兄妹ですか?本当に?」何て聞いて、国木田さんに「此奴らに関して深く追求するな!」と目で訴えられていた。
恐るべし、谷崎さん兄妹。
敦「そう言えば、皆さんは探偵社に入る前は何を?」
ふと、敦がそんな疑問を零した。
確かに気になるなァ...何て思ってると太宰さんが質問で返した。
何も、新入りは先輩達の前職を当てるのが定番なのだとか。
敦「はぁ..じゃあ...谷崎さんと妹さんは...」
ナオミさんが制服を着てるから...二人とも学生かなァ。
そう僕が考えていると
敦「...学生?」
谷「お、中った。凄い」
と僕と同じ答えを出した。
凄いねェ、敦も分かったんだ。
意外と推理力有るんだねェ、敦。
ナ「どうしてお分かりに?」
敦「ナオミさんは制服から見たまんま、谷崎さんの方も歳が近そうだし、勘で。」
太「やるねぇ、敦君。じゃあ、国木田君は?」
国「止せ!俺の前職何て如何でも──」
国木田さんか...何だろうなァ。
結構細かい事出来そうだから...
敦「うーん、お役人さん?」『教師ですか?』
太「お、Aちゃん正解。それじゃあ、教科は?」
『国語...否、数学ですかねェ?...って、しれっとちゃん付けしないで下さい、太宰さん。』
太「凄い、正解だよ。矢っ張り駄目かい?」
『駄目です、嫌何ですって。...この際だから、皆さんにも御願いしておきますね。』
そう言い、皆の方に視線を向けてから、
〈ちゃん付けされるのは苦手だから、しないで欲しい〉という事を伝えた。
太宰さんがまた残念そうにしていたけれども。
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中さ - 更新頑張ってください (2021年7月5日 13時) (レス) id: 0fd42ba9ca (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - 麗さん» 楽しみにして下さり有難うございます!そろそろ更新致しますので、宜しくお願いしますっ! (2021年5月29日 22時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2021年5月29日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - サトさん» コメント、ありがとうございます!その言葉が励みになります!更新頻度を上げられるよう頑張ります。 (2020年10月16日 18時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
サト - とても、面白かったです。続きが気になります。楽しみにしています。 (2020年10月16日 7時) (レス) id: e677a0c284 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:錆猫 | 作成日時:2020年8月16日 0時