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第十九話 ページ31

Aside


...そういや国木田さん、何か"僕ら"に用事があって探していたのでは...?




『国木田さん、何か用があって"太宰さん"を探していたんじゃァ無いんです?』


僕がそう言うと、国木田さんは此方を向いて何か思い出した様にこう言った。



国「おぉそうだ、太宰の莫迦を相手にして一分も無駄にしてしまった。探偵社に急ぐぞ!」


...何か、あったのだろうか。


太「何で?」

国「緊急事態だ。爆弾魔が人質を取って、探偵社に立て籠った。」


その一言で、皆驚いてしまった。




それから一同は、直ぐに探偵社のビルへ向かった。


ビルの前に到着して、中へ向かい出した時に敦が何か言いたそうに不安気に幾度か口を開いたが、国木田さんに「何だ。探偵社はこのビルの四階だが?」「静かにしろ!」等と言われ、結局探偵社に到着してしまった。






中に入り物陰から様子を伺うと、爆弾魔が何か呟いていて、その足下にはセーラー服の高校生位の女の子が手を縛られ、喋れないようにされている。



あの人が人質...取り敢えず爆弾魔が近くに居るのは拙いかなァ。爆弾も直ぐそこにある。



爆弾魔「全部お前らのせいだ......武装探偵社が悪いんだ......社長は何処だ......早く社長を出せ!でないと爆弾で皆吹き飛んで死んじゃうよ。」



爆弾魔の話を聞き太宰さんは


太「怨恨か〜面倒な(タイプ)だね。」


と言った。国木田さんも頷いている。



敦は自分が今何故此処に居るのか意味が分かっていないだろう。
だって、僕も初めは爆弾魔役の人や皆の演技力が凄くて、一瞬本当に事件かと思ったもの。


でも、此の部屋に入った時に直ぐ此れが"武装探偵社"の"入社試験"だって分かった。


理由は幾つかある。...けれども、今は説明している暇は無さそうだ。





僕が考え事をしている間に話は結構進んでいたようだ。


国木田さんがスっと動いて、爆弾魔さん──今は仮にそう呼んでおこう──の前に出てに話しかける。



国「_おい....落ち着け少年。」

爆弾魔「来るな......社長以外に用は無い。妙な素振り見せたら吹き飛ばすよ!」

国「...分かった。」


そう行って両手をあげた国木田さん。
そりゃァ、落ち着けと言われて落ち着く爆弾魔は中々居ないもんなァ。


爆弾魔「知ってるぞ、アンタは国木田だ。僕を油断させて、あの嫌味な異能力を使うつもりだろう!」





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中さ - 更新頑張ってください (2021年7月5日 13時) (レス) id: 0fd42ba9ca (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - 麗さん» 楽しみにして下さり有難うございます!そろそろ更新致しますので、宜しくお願いしますっ! (2021年5月29日 22時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2021年5月29日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - サトさん» コメント、ありがとうございます!その言葉が励みになります!更新頻度を上げられるよう頑張ります。 (2020年10月16日 18時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
サト - とても、面白かったです。続きが気になります。楽しみにしています。 (2020年10月16日 7時) (レス) id: e677a0c284 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:錆猫 | 作成日時:2020年8月16日 0時

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