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Aside
そう僕が軽く落ち込んでいると、
国「其れはそうと...御前、もしや女、だったのか...?」
と国木田さんに聞かれた。他の人達もそれぞれ驚いているみたいだ。
然し、今更かァ。と言うか、性別って其れ程重要なものなのか?
『まァ、はい。そうですが何か?』
宮「えぇ〜!見た感じ、男の人かと思ってました!声が低くて綺麗なので!」
国「そうか...小僧なんて言って済まなかっ...」
国木田さんがこう、僕に謝ろうとした所を、僕は遮る。
『いえいえ、指摘しなかった僕が悪いんですよ。其れに、男と間違われる事も少なくないですから。お気になさらず。』
国「そうか...なら良い。」
と、国木田さんは納得してくれた。
すると今度は、江戸川さんが
江「其れにしても、君、フード脱いで顔を見せてくれないの?僕、気になるなぁ。」
顔を見たい、かァ。
流石にあまり会ったばかりの人達にはいどうぞと見せたくは無いなァ。これから共に働く人達だとしても。
『ふふ、
そう言うと与謝野さんは目を光らせ、
与「鬼ごっこかい?其れは楽しそうだねェ。」
と言った。と同じ時に太宰さんと国木田さんの顔が僅かに引き攣る。
今直ぐにでも飛び掛って来そうな与謝野さんを見て、
『ですが、今日は夜遅いので、解散しません?時間はまた明日も有ることですし。』
と僕が言うと、皆其の方が良いと頷いてくれた。
一先ず、これで今日は休めるかなァ。
其れから、僕達は武装探偵社の社員寮で今日は泊めてもらえる事になった。
部屋は中島さんに空いていた一部屋、僕は
太「年頃の男女二人が同じ部屋で眠る何て危ない!是非私の部屋に避難すると良い。」
と言われて、太宰さんの部屋に泊めてもらった。
然し、年頃って何だ?
僕か中島さんの何方かが腹を空かせすぎて、食おうとするのか...?
ならば泊めてもらって正解か...?
でも、太宰さんの事だから其れに又何か企みが有るのでは...?
そう色々な疑問はあったが、僕は久しぶり、と言うか十数年ぶりの布団の上に寝かせてもらったので、まァいいかと直ぐに眠ってしまった。
因みに布団は一組しか無かったから、太宰さんと一緒に眠ることになってしまったけれど、久しぶりの人肌で其れに何故か太宰さんの隣だと凄く安心感があったなァ。
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中さ - 更新頑張ってください (2021年7月5日 13時) (レス) id: 0fd42ba9ca (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - 麗さん» 楽しみにして下さり有難うございます!そろそろ更新致しますので、宜しくお願いしますっ! (2021年5月29日 22時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2021年5月29日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - サトさん» コメント、ありがとうございます!その言葉が励みになります!更新頻度を上げられるよう頑張ります。 (2020年10月16日 18時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
サト - とても、面白かったです。続きが気になります。楽しみにしています。 (2020年10月16日 7時) (レス) id: e677a0c284 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:錆猫 | 作成日時:2020年8月16日 0時