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6話 私が、私であったころ… ページ7

貴「うっ…」

学校では、殴られるか、蹴られるか、暴言を吐かれるか、そのどれかだった。
だから、学校から帰った後は、いつも公園に足を運んで泣いた。

貴「家は父親がいるし、行くとこ無いな…」

家は一軒家で父親が居るが、殴るか蹴るか…母親は、もう出ていっていない。
学校には、父親の猫かぶりのために、行かせてもらっている。が、
まったく、勉強ができない私は、無能と呼ばれる。

貴「だけど、帰らなきゃな、」

学校でも家でも居場所がないけど、それでも、いつかは、救われると信じて、家に帰って、また、学校に行って、変わらない、いつもを…

貴「ただいま」
貴「うっ…」

家に入ったら、すぐに無言で蹴られる。
いつものこと・・・

___________________

貴「いってきます・・・」

朝は、父親が起きる前に家を出る。

貴「やっぱり、ここにくるんだよねー」

まだ、学校の空いていない時間なので、いつも、この公園に来る。

貴「はぁ、いつから、こうなっちゃったのかな?」
貴「小学生のころは、母もいて、友達もいて、彼氏だっていたのに…」

なんで、こうなった?

貴「あの時、中学校に入った後の、”あの子”が、来てから?」

”あの子”は、転校生としてやってきて、みんなとは、すぐ仲良くなって、だけど、私には、なにかと濡れ衣を着せたり、ありもしないことを言って、学校で噂が広がって、そのせいで、母は逃げた。

貴「”あの子”の、せいだ。」

私は、”あの子”のせいで、変わってしまった。
明るかった昔と比べて、今は暗くなってしまった。

貴「私の、日常を、返してよ、、、」

いつものように、泣いた後、学校に向かった。

___________________

「ブス」「死ね」「臭い」「クズ」「ゴミ」「底辺」「最低」「ドジ」「マヌケ」「アホ」「バカ」

ありきたりな言葉を、毎回聞いて、紙くずを投げたり、ゴミ箱のものを投げられたり、
いつものことだ、ずっと、これからも続く・・・なんて・・・
 
もう、無理だ・・・

ある日、私の心は折れてしまった。

帰り道、家には戻らず。ただ、歩いた。かばんはいつもの公園に投げて、ただ歩いた。
___________________
「もう、死のう・・・」

夜に高層マンションの屋上で、少女は靴を脱いで、柵の向こうにいた。

「このまま生きていたって、生き地獄になる・・・」

少女は、綺麗な星空を眺めながら、地面に落ちていった。

7話 目覚め→←5話 街で出会った



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設定タグ:異世界転生 , 人外ファンダジー , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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kira22 レミア・スカーレット(プロフ) - ありがとう!がんばって、更新します! (2020年7月9日 6時) (レス) id: 0306c680a9 (このIDを非表示/違反報告)
ソウ(プロフ) - 主人公が死神って、斬新で面白かったです!これからも頑張って下さい!応援しています。 (2020年7月6日 21時) (レス) id: a9c96849d7 (このIDを非表示/違反報告)
kira22 - もうすぐ1000hitアザース!!、作ったばっかのやつが、こんなにも、読まれていて、嬉しいです! (2020年6月11日 22時) (レス) id: 0306c680a9 (このIDを非表示/違反報告)
kira22 レミア・スカーレット(プロフ) - 頑張りますーー(^▽^)/ (2020年6月5日 6時) (レス) id: 0306c680a9 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮&氷華姫雪 - 面白かったです、続きが早く読みたいです (2020年6月4日 21時) (レス) id: 9b921525f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kira22 レミア・スカーレット | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kira22/  
作成日時:2020年5月20日 14時

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