真夜中の遭遇 ページ10
足が鉛のように動かない。
昔だったらすぐに追いかけることもできたのに。
(お願い早まらないで!)
路地裏に入り、足音が聞こえる。
カンカンッ!
階段を上る足音が聞こえる。
(そこね!)
気配を感じながら私は走った。
「痛い…景光」
痛みに耐えながら階段を上ると。
「リボルダーのシリンダーを掴まれたら、人間の力で引き金を引くのは不可能だよ…」
声が聞こえた。
二人の男が何かを言い合っていた。
「自 殺は諦めろスコッチ…。お前はここで死ぬべき男ではない」
「何!?」
「俺はFBIから潜入している赤井秀一…。お前と同じ、奴らに噛みつこうとしている犬だ。」
「さあ、わかったら拳銃を離して俺の話を聞け。」
「お前1人逃すくらい造作もないのだから…」
「あ、あぁ。」
カンッカンッカンッ
足音が私以外にも聞こえた。
ダメ…
「景ぃぃ!」
私の悲鳴が響く。
「A?」
「アテナ?」
銃声が響くも、景光は無事だった。
「この馬鹿!貴方何しているの!」
足を引きずりながら私は肩を掴んだ。
「どうして…」
「どうしてもこうもじゃないわ!アンタって子は!」
「もう俺は死に場所しか行く場所がない」
ここまで追い込まれていたなんて。
私はもっと早く手を打つべきだったのかもしれない。
「捨てるなら私が貴方の命を貰うわ」
背後にいる男を睨みつける。
暗がりで顔が良く見えなかった。
「彼を渡すわけには行かないわ…」
「待て俺だ俺」
「オレオレ詐欺なんて…何でアンタがいるわけ!」
月の光でようやく顔が露わになった。
「赤井秀一!」
「久しぶりだなアテナ」
そこにいたのはアメリカ次代に出会った不愉快極まりない男がいた。
そう私にとっては黒歴史の男だ。
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killerハリケーン(プロフ) - とても、面白いです。更新楽しみにしてます (2022年7月27日 12時) (レス) id: 720db65644 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ししゃも | 作成日時:2022年7月14日 14時