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黒side
橙「そして、自分が大嫌いな日に
学校から飛び降りようとしたんよ。
そしてその日に出会ったのが、しょっぴー。
俺が死ぬのを止めてくれた人。
約束通り、俺を今まで守ってくれた人。
初めて優しく抱きしめてくれた人。
初めて、涙を流せた瞬間やった。」
青「その後に、康二を施設に返すのは
絶対にダメだって思ったから
俺の家に連れて帰った。
外出とか外泊に関しては、緩かったから
中学校卒業するまで、俺の家に泊まらせた。」
橙「ううん。ちゃうねん。
規則が緩いわけやなくて、俺のことなんか
興味なかっただけ。無視や、無視。」
青「そんなこと自分で言わない」
橙「…」
青「俺の親もどうにかして施設から
康二を助け出そうとしたけど、
そう簡単にいくものじゃなくて
高校生になった時に、一人暮らしをしていい
っていう年齢になったから、連れてきた。
俺の住んでる家の隣に。
だからまだ、施設から出たっていうわけじゃない。
でも同じ高校に通って、同じマンションに帰って、
ほとんど寝るときは康二の家に行った。
あと、ご飯は毎日一緒に食べた。
俺が康二を守るって約束したから
ずっと側にいるし、これからもいるつもり。」
俺だけじゃなく康二としょっぴー以外
みんな唇を噛んでかける言葉を探している
聞いた話が嘘だと言って欲しくて
信じられなくて… 信じたくもない
でも、前病院で話してくれた
いじめられた話をしてくれた時とか
度々感じていた康二への疑問とか
全てが繋がっていった
橙「そんな暗い雰囲気出さんといてや
もうその世界には戻らんから
みんながずっと側におってくれるんやろ？」
そう言ってくれるけど
康二の体は昔の記憶から追われてるかのように
震えていて、泣きそうな顔をしている
黒「康二。」
橙「ん？ ……、って、ほんまにどないしたん？」
言葉に表せられない分
そっと優しくぎゅっと抱きしめた
康二 ＿＿＿＿ 康二 ＿＿＿
＿＿ 康二くん、康二 ＿＿＿＿ 康二
＿＿＿ 康二 ＿＿ 康二。
みんなも康二の名前を呼んで
全員でぎゅっと抱きしめた
向井康二
ちゃんと名前があるんだ
世界に一つだけの名前があるんだ
今まで呼ばれてこなかった分まで
たくさん名前を呼んで抱きしめた
そして、何度もみんなで伝えた
＿＿ 生まれてきてくれてありがとう。
＿＿ 俺たちに出会うまで生きてくれてありがとう。
.
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つみき(プロフ) - まいまいさん» 私自身もこの9人の話を書かないとなると本当に寂しいです(T ^ T) 更新が滞ったこともある中、最後まで見守っていただきありがとうございました☺︎ (2021年10月21日 8時) (
レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - ひらめさん» ひらめさぁぁぁん！もうこれからも神に近づけるように頑張ります！ありがとうございます☺︎ (2021年10月21日 8時) (レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - みかんさん» 私自身優しくて暖かい話になればいいなと思っていたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです(T ^ T)最後まで読んでいただきありがとうございました☺︎ (2021年10月21日 8時) (レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - はるさん» 最後まで読んでいただきありがとうございますm(__)m これからもよろしくお願いします☺︎ (2021年10月21日 8時) (レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 完結お疲れさまでした。いつも楽しみに更新待ってました。終わってしまうのは寂しいですが最後まで楽しませて頂きました。ありがとうございます。 (2021年10月21日 7時) (レス) @page50 id: f6f271f679 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つみき
| 作成日時：2021年7月31日 19時
