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お前さ、霊感ある人間になんで見えんのってきく? ページ49

「わかってたらどうすんのさ」

目線をそらして屁理屈をごねる。

我ながら子供だなぁと思っているが、それを正直に言えたら苦労してないのも事実。

「やっぱり優しい人だなって」

「…君さぁ、骨の髄まで利用されて死んじゃうよ?もし俺が本気で潰しにかかってきた敵だったらあっけなくやられてんだよ?その辺わかってんの?」

へたくそな論点ずらしでなんとか誤魔化す。

「おまっ…!」

「待て」

俺に敵意を抱いて攻撃してこようとする獄寺をディノさんが制止する。

目線を投げ、俺に"言うべきこと"を促してくる。

予想外ではあるものの、まあ計算のうちって態度をとらない限り圧倒的不利なのは理解してるし、しっかり逃げないでツナを向く。

というか人の力を借りないとダメとかほんと最低なやつだな。

「ツナ、一つ言わせて」

「あ、うん」

「その…これまでの死ぬ気弾の回数は確認しておくべきだよ」

…考えていた言葉と違う言葉が咄嗟に口から出てくる。

情報とかいうお礼…ではあるんだろうけど、言いたかったのはそれじゃない。

ディノさんもため息をついている。

そりゃそうだよなぁ、俺だってため息つきたいってば。

足の痺れが減ってきたのでなんとか立ち上がってやや危ない足取りで扉まで向かう。

「あ、そだ。最近の並盛ちょっと黒いから気を付けて。特に…ツナ。あんま言いたくないんだけどね、うん…死相が出てる。下手すると殺人罪に値するやつ」

本当は前々から見えていたけれど、伝える必要がないとも思っていた。

それを言ったら本格的に怖がられるし、それにこんなに近づいてこんなに優しくされるとか考えてなかったから。

「おい、初音!」

聞こえない振りをして扉を開け、そして強く扉を引く。

大きい音を立てて扉が閉まり、俺は取り敢えず階段を降りていく。

まさかこんなに辛いとは思わなかったし、迷惑かけたのは久しいにしても情けないと思ってしまう。

「初音」

「はいはいなに」

もう定期と化したリボーンに呆れながら返事をし、下を向く。

あぁもうめんどくさいなぁ。

「お前、マジで何もんだ?」

「わかんない」

「どういうことだ?」

リボーンが聞き返してくる。

「わかんないのはわかんないの。俺だって見たくないよあんなの。眼だってやだし、鎖なんか使い道ないし」

「そのための情報屋か」

「さぁね。ま、俺はスレ漁り行くからもう関与しないでくれよ」

リボーンは何も言わずに見送る。

イッヌもネッコも好きだけどやっぱパッソだわ→←エプレさんエゴの塊ですし。ドのつくクズですしぃ?



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作者名:菫青 | 作成日時:2019年9月18日 19時

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