おかわりはいりまーす ページ36
林檎は悪魔の実とか言われてるけどほんとそれだよな。
すりおろせば楽に食べられるし、そのままでも比較的柔らかくて食べやすい。
(こんな丁寧にしなくてもさぁ…いやそりゃ嬉しいけどさぁ…)
林檎はすりおろされたものと兎を模した切り方をされたものの二種類が並んでいた。
ただでさえ面倒な要求をしたのにそれ以上のことで返ってくるとか想像つかんわ。
すりおろされた林檎を一口食べる。
うん、僅かに調整されてて旨いわ。
｢旨い！｣
ディノさんが一口食べて率直を極めた感想を言った。
だよな。
真っ当な感覚をしていればそう思うだろうな。
だって味の微調整凄い上手だもん。
というかこう見るとかなりの大人数だな。
｢随分多いな。大家族ってか三世帯レベルだろ｣
｢そうだね｣
ツナがやや達観しかけた目で苦笑する。
恐らく…いや、確実に色々なことがあったのだろう。
まあ関係無いのだがね、林檎美味しい。
｢何かききたいことはねぇか？かわいい弟分よ｣
ディノさんがツナに話題を振ってくる。
イタリア暮らしなのに箸使えるようになったとか…思ったよりちゃんとしてきてるのかな。
今の評価を見直すくらいなら検討してみようかな。
｢え？｣
｢兄弟子としてアドバイスしてやるよ｣
ディノさんの言葉にツナが深いため息をつく。
いきなりボスになってくださいと言われてハイそうですかと言えないけど、
同類の人間に気に入られてるだけに可哀想だなぁ。
｢そういえばツナのファミリーはできたのか？｣
気を使ったのか別の話題にシフトチェンジし、もう一つの質問を投げ掛けてくる。
｢今のとこ獄寺と山本、初音。あと候補なら雲雀と笹川了平もだな｣
おいまて今聞き捨てならない名前が聞こえたぞ。
｢Okayリボーン。ワンモア言うてみいや｣
聞き間違いなはずと思い、もう一度たずねる。
｢獄寺、山本、雲雀、笹川了平、で初音な｣
悪い顔して強調しやがったなこいつ…！
｢何勝手にカウントしてんだ、俺聞いてねぇよんなこと｣
｢言ってねぇからな｣
｢えぇ…フリーで後腐れなくが売りだってのに｣
それを聞いて完全にカウントされていることを理解し、項垂れる。
林檎が美味しいですはい(脳死)
｢初音さんも違うしそもそもそれ友達と先輩だから！
…でも、リボーンはなんで俺なんかのところに来たんだよ。
ディーノさんとの方がうまくやっていけそうなのに｣
｢初音｣
｢えっ俺？｣
小馬鹿にするのは愛がねぇと出来んよ→←タイトルの大喜利そろそろ尽きてきた
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作者名：菫青 | 作成日時：2019年9月18日 19時
