太陽の紫外線って滅ぶべきだよね ページ4
並盛中。
一年ぶりの外。
俺にとってもまともに日光を浴びたのが一年ぶり。
「帰りたい、安全な家に帰りたい。」
帰りたい、帰りたいと外に出てから連呼してみる。
既にだるいだの疲れただの良いながらスマホでアイドルとシャンシャンするゲームをしており、フルコンボの旅に出ていた。
その一方でそれを奇妙な目でみる、俺の肩にいるリボーン。
「こんなところにいやがったか、バカツナが」
突然肩が軽くなり、手が滑りかけるがそこは初音。
長年ゲーム一筋であっただけあり、平然とカバーした。
逆立った髪の茶髪。
黒髪の爽やかそうな少年。
不良中の不良っぽい銀髪の少年。
どうあがいても共通点を見出だせなく、思わず顔をあげた。
「うっわぁ痛そうだねぇ、メシウマってやつになるねこれは」
「十代目!」
リボーンにドロップキックを食らっているツナ、そしてそれで慌てている銀髪。
そしてそれをフード越しに真顔で見る俺。
(てか十代目って何だよ。あ、違う、思えばマフィアとか言う非現実的空間なんだここ)
停止しきった思考で考え直そうとしては諦めてもう一度停止し、暑さも相まって取り合えず校門に寄りかかる。
「リ、リボーン・・・。って誰ですかあなた!」
漸くこっちに気付いたのか、俺声を掛けてくるツナ。
「・・・え、お、俺?」
何も考えていなかった。
それだけに気付くのがやや遅れ、そのまま発言を反芻する。
「いや、貴女以外に誰も居ませんよ!?」
(ゲーム音かよ。絶対アクションゲー落下死して嘆くタイプだわこいつ)
独特な例えで考えながらフード越しに睨むように眺める。
「リボーン、と、素知らぬ誰かさん達よ。取り敢えず屋内に行きたい。俺このままじゃ死ぬ」
とうとう座りが溜め息をつきながら頼む。
フードを深く被ったとしても、辛いもんは辛い。
「チッ…これ以上ここに居たらお前が倒れるか。ツナの家に行くぞ」
ツナの肩に乗り、見下ろしてくるリボーン。
「俺の家で良いよ…。あと舌打ち聞こえてっかんな」
一歩遅れてふらっと立ち上がり、歩こうとした横で誰かが通った。
「君」
「俺は不審者じゃねぇよ。林檎好きの白学ランが似合う妹みてぇなのじゃねぇ。去った去った」
呼び掛けを回らない頭で怒濤の啖呵を切り小走りで追いかける。
あの黒ランは関わるもんじゃねぇからな。
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作者名:菫青 | 作成日時:2019年9月18日 19時