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「A!永瀬くん来たわよー。」
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お母さんにはよく永瀬くんの話をしてたから
何の疑問を持つことなく
永瀬くんを私の部屋に入れてくれる
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でも、よく考えたら
パジャマ姿で髪の毛もボサボサ
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「えっと....、Aさん?」
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ドアが開いた瞬間
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反射的に布団にくるまって
ベッドの上に座る私を見ているのか
少し遠慮気味の永瀬くんの声がきこえる
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『パジャマだし...。その....、』
「あ、そ、そうやんな!ごめんな!
ゼリーとか持ってきただけやからすぐ帰るわ!」
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"すぐ帰る"
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私に気を使って言ってくれた言葉なのに寂しくなって
布団から顔を出して右手で手招きしてみた
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頭に?を浮かべながらも
少しずつ近づいてくる永瀬くん
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私はベッドの近くに来てしゃがんだ
永瀬くんのブレザーの袖を握った
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『帰っちゃ....、やです...。』
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こんな事するなんて普段ならありえない
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全部全部、熱のせい
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永瀬くんの方を見ると少し驚いたような顔をして
それからいつもの優しい目をして笑った
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「わかった、ここおるから。
熱やねんからちゃんと寝転んで?」
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永瀬くんの言われた通りベッドに横になると
いい子、と言って
今度は永瀬くんから手を握ってくれる
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「ごめんな....?」
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永瀬くんは握っている手を強める
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「完全に俺のせいやんな。」
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少し色素の薄い目をした永瀬くんは私を見た
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苺大福(プロフ) - FMYさん» 初めまして!ありがとうございます!!岸くんメインの作品が多いですが.....(汗)ありがとうございます!よろしくお願いします。 (2020年4月11日 16時) (レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
FMY(プロフ) - はじめまして。廉くんとのストーリーきゅんきゅんしながら拝読させていただきました。他の作品も読ませていただきます!これからも頑張って下さい。楽しみにしています。 (2020年4月11日 14時) (レス) id: 489c69e91d (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - りんりんさん» もうすぐ終わりになります...。楽しみにしてくださってありがとうございます!頑張って書いてみます!! (2019年12月8日 13時) (レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - いろはすさん» ほんまですか!?ありがとうございます!私も書きながらキュンキュンしてます((( (2019年12月8日 13時) (レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - もうすぐラストでしょうか(;д;)更新楽しみにしている作品で、毎回キュンキュンで最高のお話で泣きそうになってます。これからも廉くんmainの作品楽しみにしています! (2019年12月8日 0時) (レス) id: de7080785b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺大福 | 作成日時:2019年11月7日 21時