幹部が国離れてもいいのかね？

第八話　我々国 ページ26

重苦しい雰囲気が漂う室内
ここは我々国軍本部の会議室だ
各軍、部隊ごとに纏まって座っている
全員揃ったところでグルッぺンが口を開く

グル「全員揃ったな、ではα国戦争対策会議を始める」

トン「先ずは陸、海、空軍は現在の戦力を報告してくれ」

コネ「では陸軍から報告させてもらう、戦車師団3、山岳師団2、歩兵師団7である」

鬱「え〜と、海軍は艦隊7、潜水艇1、輸送艦3、輸送船2、空母1です〜」

「空軍は航空団3、飛行大隊3、飛行中隊、小隊各5です」

我々国では細かい作戦部隊は各軍で会議後に決まる
故に一応師団数は存在しても戦時中は結構変わる時もある

グル「では作戦について話そう、エミさん、頼んだ」

エミ「はい、では今回の戦争において基本的な作戦を説明します」

エミさんは地図を取り出し机に広げる
そしてその上に置かれるのは四色のチェスの駒
黒が軍本部、カーキ色が陸軍、白が海軍、紺色が空軍
因みにこの色は各軍の正装としてある軍服の色だ
式典の時はこの色の軍服を着る
普段の何も付けていない動きやすい軍服とは違い
勲章やバッチを多く付けており
各軍大臣は肩にマントも付けている
正直動きにくいためあまり着たくないのだが・・・
まあそれは置いておいて作戦に集中しよう

エミ「まず、陸軍には二手に別れてもらいます、片方は国境線から進攻、もう片方は海軍の輸送艦で敵国の港に強襲上陸を仕掛けてもらいます、国境線には国防軍を配置し、遠距離支援を行ってもらいます」

今更だが我々国とα国とは陸続きであり
尚且つ海岸線を繋がっている
国境線からの正面戦闘に加え港からの強襲上陸
国民団結度が低く、軍の規模、個々の戦闘能力を考えると
勝利するには申し分ない

エミ「次に空軍にはα国の軍事施設の爆撃、そして空挺部隊による陸軍の支援、爆撃は空母からの部隊の方が良いと思われます、ああ、α国空軍の撃破もお忘れなく、国境線にはペ神さん率いる軍医の皆さんの野戦病院を置きます、以上が基本的な動きになります、向こうの出方次第で作戦を変更する可能性があるので、念のために備えておいてください」

相変わらずエミさんの作戦は完璧だ
相手との戦力差があるとしても確実に勝てるように考えている

グル「わかっているとは思うが、この戦争において我が国の軍人、民間人が戦死することはあってはならない、これは総統命令だ」

マン「開戦はおそらく一か月後、各軍準備を進めるように」

全員「「「ハイル・グルッペン！」」」

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