第十一話 ページ13
会議室内に緊張が走る
この場にいるのは首領と私、バーボンである
少しの間に沈黙が続きお互い無表情で相手の出方を伺っている
すると少し満足気な首領が口を開いた
森「なかなかに肝が据わっているね、流石は公安のスパイだ」
バーボン「・・・」
〖別に今貴方を如何しよう等とは考えていません〗
森「君を処分すると公安に目を付けられる、それは此方としても痛手だ、そこで我々は君に手を出さない、その代わりに君もマフィアから手を引いてはくれないかね」
思ってもみない提案だったのか
驚いた表情で固まるバーボン
〖それと、江戸川少年にも同様に〗
森「君が我々のような非合法組織を見逃すとは思えない、だがねマフィアがいるからこそ、裏社会で目立った動きが無いのだよ？」
バーボン「確かに、ヨコハマを含め他国でもポートマフィアが勢力を握っているからこそ、他の組織は迂闊に騒動を起こせない」
少しだけ納得したように下を向く
しかしその表情は不満げにも見える
〖それに異能特務課も我々の非合法行為を実質許可しています〗
バーボン「・・・異能特務課は政府内でもかなりの権力を持つ、それなら公安はポートマフィアに手が出せない」
森「現行犯を見逃せとは言わないよ、でもこれ以上の詮索、情報の漏洩は避けてほしい」
バーボン「・・・わかりました、ただし公安、江戸川君達には手を出さないでください、それでいいなら構いません」
〖わかりました、その条件飲みましょう〗
取引は終了
公安はあまり信用できないので安心は出来ないが
此方としても人質？は取っているから問題ないだろう
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レイ(プロフ) - りゃんくさん» コメントありがとうございます。最近ネタ切れで更新遅くなると思いますが生暖かい目で見守ってくださるとありがたいです。 (2019年4月27日 23時) (
レス) id: d55ab5779a (このIDを非表示/違反報告)
りゃんく - 有栖川有栖って小説家さんですよね？私も好きです！設定めっちゃかっこよくて、お話もとても面白かったです！ (2019年4月27日 23時) (レス) id: b724a19623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒猫 | 作成日時：2019年2月2日 14時
