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百二十七粒 ページ41

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部屋に戻った私はその場にへたりと座り込んだ。








やっぱりダメだった。






だなんて、自分の中で矛盾している考えがぐちゃぐちゃと絡まって整理してもしきれない。









上手く、言葉にしないと、わからない。








いつものようにちゃんと整理して考えて、この時何が一番いいのか考えて。









そこまで思ったが、今度は自分への憤りがふつふつと湧いてきた。


今更何を言ってるんだろうと思うかもしれないけど。








今までどっちつかずで、あやふやに流してきたツケがここで回ってきたんだ。


もりさんの時もさとみさんの時も、他のメンバーの時も、上手くいってしまって。

るぅとくんも、だなんて思っていたのだろうか。









もりさんびっくりしたよな。









最悪。


悪どい。



きついわ。









日高さん、るぅとくんだったかぁ。









だなんて、今更言ってもくどすぎる。









そんな時だった。




我が家の呼び鈴がなった。







玄関にへたり込んでいた私。

のろのろと立ち上がって誰かを確認する前に扉を開けた、









「莉犬さん…?」







意外な人物の訪問に驚いた。









「あれ、なーくん達は?」





驚く私に「今日ギリギリ間に合いそうだったから合流しようかと思ってたんだけど」と伝える彼。









「あ、今日はお開きに…」








そう私が素直に伝えると彼は小首を傾げて私のことを心配そうに見てくれた。









「なんかあった?」








目が合ってしまい隠すことも出来ず、私はそのまま素直に話したのだ。









日高さん、るぅとくんと知り合いだったこと。

彼に失望されたこと。









「まぁ、そうなるよね、うん。
あのさ、ちょっと入れてくれない?
中で話していい?」









彼の突然の申し出を私は素直に受け入れた。








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ゆぅる - しゅうくさんは読者をキュンキュンさせる天才ですか?? (2021年12月6日 22時) (レス) @page11 id: b4dee99bf3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…!!神ではないですよ!?でも頑張りますね!ありがとうございます!! (2020年5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか?私毎回読ませていただいてます!もうねこの作品は神です!これからも応援するので頑張ってください! (2020年5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です!!ご自分のペースで更新されてください!いつまでも待ってます! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます!(^^) (2020年4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年3月17日 23時

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