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百二十三粒 ページ36

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初対面であるべきはずだった。



そう、そうなんだ。







そうであればよかったのに。









.







.








玄関から顔を覗かせたのは、日高さんだったんだ。






私を見ると彼ははっと息を飲み、しばらくの間黙ってしまった。









カフェに来てくれたあの日、私は確かにるぅとくんに似てるかもしれないなぁ、だなんて思ったけど。


彼に対しては普通にこのままでいて欲しいと思っていた。









私も普通に女の子なわけで、かっこいい人と仲良くなれたら嬉しいわけで。


もし、もし本当に彼がるぅとくんだったら今のままじゃ居れないのかなぁって思っていたから。









そして、私は本当にフラグの回収が上手いらしい。









「今のままじゃ居られない」









私のその考えを読んだのかどうなのか、沈黙を破った彼の言葉は私にとってすごく重たかったのだ。









「…笹川さん、今まで黙ってたんですか?」









彼の目には不安なんてものじゃ言い表せない感情が映っていた。




不信感、怒りに近いような感情。









背中がゾクッとして寒気を感じた。









そしてそれは周りも感じ取ったようで。








「…るぅとくんも知り合いだったの?」








と、ころんくんだけが質問をした。


今まで黙っていたのか?という彼の質問に答えない私の代わりに。









だがその質問には彼は答えず、一言どけこう言った。









「…なーくん、やっぱりだめです」









「え?」









周りの視線が彼に集まる。









「やっぱり、だめですよ。
リスナーさんを雇うなんて」









…あ。








…私のこと、リスナーってもりさんから聞いていたのか。


そして彼の「今まで黙っていたのか?」という質問の本当の意味が分かった。









喉の奥が乾いていくのを感じる。









「でもね、るぅとくん…」








そんな中、なんとか説得をしようとするもりさん。






しかし、そんな言葉を遮るようにして彼はこう言い放ったのだ。









「…なーくんそんなのは甘いですよ」






.

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しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…!!神ではないですよ!?でも頑張りますね!ありがとうございます!! (5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか?私毎回読ませていただいてます!もうねこの作品は神です!これからも応援するので頑張ってください! (5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です!!ご自分のペースで更新されてください!いつまでも待ってます! (4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます!(^^) (4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - 瑠李さん» うー、がんぱります…! (4月19日 13時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年3月17日 23時

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