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九十七粒 ページ10

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「あ!日高さん!」








ある日のこと、私はまた図書館に来ていた。







そう、日高さん。
あのイケメンの電車でよく会ったりカフェに来てくれたり一緒にお勉強してくれるお兄さんのお名前。



いや長いけど説明するとこんな感じだ。








私が彼の姿を見つけて掛け出すと、こちらを見て会釈をしてくれる彼。







あ…







その姿に私もピタッと足を止めて会釈をした。






そしてまた彼の方へ足を進める。









「だいぶ暖かくなってきましたね」








なんて会話をしながら図書館へと入った。






横をちらりと覗くとどタイプすぎる彼の姿が写った。
イケメンすぎるよ。






こうやって私がマジマジと見ていたのがいけなかったのか。







パチッ






目があってしまった。








パッと同時に目をそらす。








いや、恥ずかしい。


最近よく目が合う気がするなーって思ってる。









一緒に勉強、と言っても一緒の場所でそれぞれの勉強をしているだけだがよく目が合う。









私が見すぎているのが原因か。
気づかれてたら恥ずかしい…







.








…私、この人のこと好きなのかな。





だとしたら一目惚れ?




んー、一目惚れはやめとけって昔おばあちゃんに言われたし。


これが恋でないことを願おう。









まぁ、まぁ、かっこいいから、お近づきにはなりたいけど、はは…









目の保養バンザイ…!







だなんて考えていた私は少し上の空だった。
だから彼の問いかけにもぼーっとしていて。








「…さん。笹川さん?」







「あ!はい!」







彼の問いかけにも気が付かなかった。







「大丈夫ですか?ぼーっとしてましたけど」






と心配そうにこちらを見てくる彼。
くそ…イケメンか。






「いえ!いえ!大丈夫なんです!」






体格はいいけど細身な彼が覗き込むようにして聞いてきたのだ。
か、かっこいいのにあざといんじゃ…




目もキリッとしていて鼻筋も通っている。
最高にイケメンなのだ。





.

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ゆぅる - しゅうくさんは読者をキュンキュンさせる天才ですか?? (2021年12月6日 22時) (レス) @page11 id: b4dee99bf3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…!!神ではないですよ!?でも頑張りますね!ありがとうございます!! (2020年5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか?私毎回読ませていただいてます!もうねこの作品は神です!これからも応援するので頑張ってください! (2020年5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です!!ご自分のペースで更新されてください!いつまでも待ってます! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます!(^^) (2020年4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年3月17日 23時

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