私、拾ったからには面倒見ます【すとぷり】

五十粒 ページ10

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「え？」





唐突な私の発言に思いっきり聞き返された。






だって、ほっとけないですし。
なんか、目合っちゃったし。





それを伝えるとなんともまぁ変な顔した桜田さん。





絶対バカにされた。





こいつ考えも無しに何を言ってるんだとかって言われそう。


この人ちょくちょく私のこと馬鹿にしてくるからいけない。
日頃の行いが悪いんだもん。







「なんかわんわん欲しいなぁって思ってましたし」






だからちょっとむくれてそんなこと言った。






えっとー、きっと公共の交通機関は使えないから…歩くかぁ。





それでも反応来なくて悔しいので、気にしないフリして言葉を続ける。
するとやっと彼から反応が来た。





「どんぐらいかかるの？」





って。






「2時間くらいで着きますけど」







まぁ歩ける距離ではある。
なのに。





「はぁ、お前ちゃんと考えてから行動しろって」






って返ってきた。








まーーーーーーーーーーー。









予想通りの嫌な言葉が帰ってきてムスッとするのが自分でもわかった。






「平気ですよ」






だからちょっと冷た目な反応になった。
そんな私を無視してか、彼は続けた。







「あー、こんな寒い中歩き回ったら風邪引くだろ」



ほら、待ってろ。ってどっかに行ってしまった。






ちょっと、予想外の反応でびっくりしたというか。

日頃の行いが悪いのがいけないんだけど、こんなこと言うなんて思ってなかったから。
いや、優しい人ではあるけど素直に何か言うとかないからビックリして。







男っぽくでちょっとドキっとした。







なんて思ったことは絶対に悔しいから言わないけど。







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