七十二粒 ページ32
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「あれ、さとみさん？」
視線を上げるとそこにはおしゃんにキメた休日のさとみさんがいた。
パーカーにジャケットを合わせて黒ベースでキメている。
いちいちかっけぇなこの人。
かっこいいのは認めるわ。
「おぅ、はいこれ誕プレ」
そして彼は至ってシンプルな小さい箱を持ってきてくれた。
「え？これは、、？」
「ネックレス、もうちょっと女っぽくしろ」
うん、いや、え、ちょっと最後のは耳に痛い言葉だけど。
「…高くなかったです？」
素直にこれ気になった。
圧力鍋はもりさんにご飯作ることでお返しできたとしてネックレスはどうしていいか分からない…
いや付けるんだけれども。
「まー、大人の財力なめんな」
そう言うと彼は頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
…女っぽくしろと言った割にはさとみさんが1番子供扱いしてくる気がする。
だなんて言えないけど。
「ぶぅー、さとみくんだけずるいなぁ。
俺は圧力鍋なのに」
せっかくラッピングまで自分で頑張ったのに…
新たな新事実。
確かに所々テープがズレてるところがある、気がする。
いや、それほど綺麗ってこと。
器用だなぁ。
でもそうよね、鍋をお店でラッピングはしないよね。
おうちで頑張ってくれたのか。
むしろ嬉しい可愛い。
もりさん自身はむくれてるけど。
ふふふ、可愛い。
これにはさとみさんも「やー、でももりさんのはニーズに合ってるから」とかってフォローを入れている。
賑やかだ。
昨日、1人なのにケーキ買っていこうか迷っていた私が馬鹿みたいだ。
きっと今年のお誕生日も静かだろうなぁ、だなんて思っていた私が甘かったんだ。
本当に、幸せだなぁ。
「皆さん本当にありがとうございます」
転勤族の父親の仕事の都合で色々な土地を移動していた私達。
高校まであまりお友達もできなくて。
お母さんもお父さんと同じところに勤めていたから。
まぁ、2人ともお仕事忙しかったみたいだし。
こうやって私のお誕生日が賑やかになるということは稀だったんだ。
…なんか嬉しい。
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しゅうく(プロフ) - ゆにぃさん» ありがとうございます(´；ω；｀)やっと幸せにまとまりました…！ (2020年3月17日 23時) (
レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにぃ - え、泣きました() (2020年3月17日 20時) (レス) id: 68d7e1f8f1 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ハルカさん» わー！ごめんなさい…こんなシリアスシーンに…ご指摘ありがとうございます！ (2020年3月14日 20時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - すみません私も誤字してしまいました (2020年3月14日 20時) (レス) id: 796bfd041b (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 誤字です痛いところを疲れた思った となってます さっきなんて、なんで となってます (2020年3月14日 20時) (レス) id: 796bfd041b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅうく | 作成日時：2020年2月19日 23時
