四十五粒 ページ3
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目の前でもぐもぐとしている森さん。
いつもと変わらない光景。
でもちょっとまだ気になることはあって。
引っかかるものはあって。
私のどこでいい子って思ってくれたんだろう。
「あれ、どうしたの?」
いつもとやっぱり変わらない笑顔で聞いてくる彼。
「あ、いえ…」
聞けないかな。
なんかもうお話終わっちゃていつもの雰囲気だし。
私はううんと首を横に振った。
でも彼はなぜか不機嫌そうで。
「俺とご飯食べるのもう楽しくない?」
って聞いてきた。
「俺がもうななもり。だってことバラしたからつまらない?
それとも気を使ってる?」
「そんなことは…」
つまらないことはない。
でも後者の気を使うというのは否定できない。
そんな私の考えを察したかはわからないが、彼はもうちょっとだけ、思っていたこと、考えていたことを話してくれた。
「俺ね、Aちゃんが人と一緒にご飯食べれて嬉しいって言ってくれたの、嬉しかったんだよ」
さっきとは違う真剣な眼差しがこちらを捉えていた。
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しゅうく(プロフ) - ゆにぃさん» ありがとうございます(´;ω;`)やっと幸せにまとまりました…! (2020年3月17日 23時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにぃ - え、泣きました() (2020年3月17日 20時) (レス) id: 68d7e1f8f1 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ハルカさん» わー!ごめんなさい…こんなシリアスシーンに…ご指摘ありがとうございます! (2020年3月14日 20時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - すみません私も誤字してしまいました (2020年3月14日 20時) (レス) id: 796bfd041b (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 誤字です痛いところを疲れた思った となってます さっきなんて、なんで となってます (2020年3月14日 20時) (レス) id: 796bfd041b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年2月19日 23時