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八十一粒 ページ42

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「おーーい、どこまで行くんだ?」






もりさんのもとを離れて歩き出した私の足がやっと止まった。







振り返ると声の主であるさとみさんがこちらを見ていた。









「さとみさん…?
もりさんなら公園ですよ?」









きっと彼も心配して来たんだろう。
私だってそうだ。


あのままだと心配だから早く、という私に彼はいや〜、と言いながら近づいてきた。

まるで私にこれを言っていいのか迷っているように。









「それはだな、ころんに任せた」









「こ!?」









彼の予想通り私は取り乱しながらも聞き返してしまった。
推しにめっぽう弱いのは変わらないのよ…びっくりした…








「はいはい、オタクはいいから」







なーくんを見つけて、お前も見つけて、どっちもほっとけないけど今お前とあいつ会わせらんないだろ?






とかってスルーしてくるさとみさん。
今回ばかりはありがとうございますだ。







多分、今ころんくんと私が会ったら埒が明かない。
私がこうやってパニックになって、多分ころんくんも握手会にいたリスナー、まぁお隣とまた鉢合わせたらパニックになると思う。








「…でも、私は平気ですから」








対応には確かに感謝している。
心配してくれるのも有難い。
でも、私の口からはこんなことしか出てこなかった。







普段から突っ張ってるからだろうか。
それとも何かよく分からない維持を張っているのだろうか。






どちらにせよ現実味のない子供じみた発言だ。







そんな私に彼はやっぱり呆れたように言った。









「はぁ、お前はもっと女だってことを理解しろ、夜は危ないから」






今何時だと思ってんだよ、お前ももりさんも…








と欠伸をしながら寄ってきた。









「…」









「ほーら、お前なんか俺でも簡単に捕まえられるんだって」







そう言って私の手を掴んでくる。




「こんなほぼニートの俺に抑えられてちゃ危ないおじさんに会っても逃げられないだろ?」









「…」








おい、そこは否定しろよ…


自虐ネタだったのに…とぶつくさ言う彼。







「…そんな顔しても俺のあげたネックレスつけて女らしくしてるくせに」








…そんな顔ってどんな顔してるんだろう。







でもきっと、言い返せないのがわかっているからふてくされているのかもしれない。





…子供みたい。








迷惑、かけてしまった。











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しゅうく(プロフ) - ゆにぃさん» ありがとうございます(´;ω;`)やっと幸せにまとまりました…! (2020年3月17日 23時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにぃ - え、泣きました() (2020年3月17日 20時) (レス) id: 68d7e1f8f1 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ハルカさん» わー!ごめんなさい…こんなシリアスシーンに…ご指摘ありがとうございます! (2020年3月14日 20時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - すみません私も誤字してしまいました (2020年3月14日 20時) (レス) id: 796bfd041b (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 誤字です痛いところを疲れた思った となってます さっきなんて、なんで となってます (2020年3月14日 20時) (レス) id: 796bfd041b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年2月19日 23時

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