【wrwrd】君のギャップに恋をする【syp】

15* ページ16

syp*side


syp「は〜。」

ため息しか出ない。一目惚れした人と関節キスをしてしまった。
別に好きな人が出来たことないとか、彼女がいなかったとかそんなことは無い。
やる事はやってきた。しかしだ。
こんなになるのは初めてなのだ。

kn「なんや。ため息なんかついて。」

syp「いや、なにもないっす。」

今は仕事中だ。集中しなくては。
コネシマさんの不思議そうな目を無視し、デスクに向き合う。

kn「そうや、ゾムが今日飯行こうやって。しょ…師貝も来るだろ？」

syp「げ、マジすか。」

kn「げ、ってなんやねん。先輩に失礼だぞ！！」

今日コンビニ行こうと思ったのに。

syp「今日、俺バイクなんすけど。」

攻めてもの足掻きだ。頼む。クソ先輩。諦めてくれ。
なんて、あのクソ先輩が諦めるはずもなく。

kn「なんや、だったら、1回うちに帰ってバイク置いてくればええやん。」

syp「いや、でも置きに行く時間が…。」

kn「そんなんはよ帰ればええやん。定時に仕事が終わらなかったら俺がやっといてやるから。」

なんだと。
心のない先輩がそんなこと言うなんて信じられん。
実は偽物なんとちゃうか。

kn「偽物ちゃうわ！」

syp「なんでそんなに連れてこうとするんすか。」

kn「そんなん決まってるやろ。俺だけ食害なんてごめんだからや。」

なんで、俺の先輩はこんなにも心が無いのだろうか。
まるでロボロさんじゃないっすか。

syp「は〜。ついでにチーノも連れていきましょ。」

kn「お、ええなぁ。」

チーノに全部押し付けて俺は早くコンビニに行こう。

16*→←14*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す