おまけ2 side...YUTA ページ49
「………一目惚れだったんですよ、あの学ラン姿に……。3年でもクラス離れちゃったから、本格的に受験勉強始まる前に…って勇気出したのに、まさかあんなスルーのされ方するなんて…」
メソメソ泣いている女の子にポケットティッシュを渡しながら、おそるおそる言葉を選ぶ。
岸「…酷なこと言うようだけどさぁ、忘れるしかないんじゃないかな…。
あれは多分ダメだよ…典型的な本命以外興味無いタイプだし…。
せっかく新しいクラスなんだからさ、君が他の違う相手探した方がいいよ…」
「うぅっ……そうですか。
できますかね…私にも、新しい恋…」
岸「お、おぅ！！できるって、絶対！！
華の女子高生だぜ！？！？恋しないで、何しろっつーんだよ！！なぁ！？」
「…受験生なんですけどね。
でもありがとうございます…ちょっと元気出ました…お互い頑張りましょうね…」
…なんで俺にも彼女いないの決定なワケ？
まぁ、いないけど。
.
バッチーーーーーン！！！！！
.
突然の乾いた衝撃音にびっくりして、周りのみんなが思わず音の方へと顔を向ける。
『いい加減にしてよ！！！！
廉くんのバカ！！！もー大っ嫌い！！！！』
デカい目をまん丸にして肉の無いほっぺを押さえてる永瀬と
半泣きのままトイレの方へダッシュして行く松本。
あーあ、ほら。
言わんこっちゃない…
アイツもまだ「頑張る組」から卒業できてねぇじゃん…
ほっぺ押さえたまま呆然とする可愛い教え子の姿に溜息をついて
チラッと見上げた新幹線の窓の外は
名前も知らない大きな山の瑞々しい緑が
初夏の日差しを浴びて
それはそれは美しく、輝いていた。
【END】
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きのこ(プロフ) - renrennagachanさん» 爆笑頂きましたー！！ありがとうございま〜す！！最近になって「ラブシチュの続き希望」と言うお声を頂き、「あ、コレが好きな人いるんだ…」と気づいた作者です。嬉しい！これの続きの短編もありますので、もし気になったら覗いてみて下さい〜 (2020年10月7日 15時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
renrennagachan(プロフ) - はいダメぇぇぇー！のくだりがマジで永瀬廉すぎて頭抱えました爆笑サイコーです！！こっそり続き待ってた根っからのび太系女子なので今回とても嬉しかったです！！ジャイ廉ごちそうさまでした！！！ (2020年10月7日 0時) (レス) id: 91d0c85321 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(^^)こちらのお話は私も気に入っていたので、楽しんでもらえて嬉しいです！！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - もう本当に本当におもしろくてキュンキュンして最高でした！これからも楽しいお話書き続けて下さい！待ってます！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 07dfb12e8b (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - とぅーしょーさん» もう全身のどこにも見当たらないキュンを無理やり絞り出しました…。楽しんでもらえたようで嬉しいですヽ(´▽｀)/ (2020年4月30日 15時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年4月17日 1時
