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廉「なんとなく分かるやろ！！！ノリで！！！」
『私、そーゆーの嫌い。』
廉「あ″ぁっ！？！？何やと！？！？」
『それに、どうせ鈍感低スペだからノリなんて分かんないも〜ん。
�狆せ箸い隆�違い″って言われたらイヤだしね！』
廉「……………………………………………。」
腕を組んでツーンとそっぽを向く私を、やっと顔から手を離した廉くんが砂を噛むような表情で見下ろしている。
ふっくらした形の良い唇をわずかに動かしてはいるものの、はっきりとした言葉はいまいち出てこないようだ。
趣味が悪いと、自分でも思う。
けれどこのまま、長年の恨み晴らさでおくべきか。
つい昨日だって、地元の友達の前でボロクソ言われた。泣いた。ムカつく。単純にムカつく。
今しかない。
そう。
人生初にして、おそらく最後のチャンス。
さぁ神よ。
我に力を…！！
『…私、夏休みは紫耀くんのトコ行くんだもんね！！別に彼氏いるわけじゃないしぃ〜、彼氏でもない廉くんに文句言われる筋合いも無いしぃ〜！！手羽先食べたいしッ……
内心ヒヤヒヤしながら考えつくままに嫌味を言っている途中で、ガシッ！！！！と大きな手で頭を上から鷲掴みにされた。
『…ぅひぇ…ッ……』
くそ…賭けに負けた……
やはり武力行使か………
私の死因は修学旅行中に道頓堀へ放り込まれたことによる水死か………うぅ……阪神ファンでも無いのに…てか野球自体よくわかんないレベルなのに、そんなのヤダ………
恐怖と絶望により既に意識を半分手放していた私の耳に、聞き慣れた高い声が聞こえて来る。
廉「…………あかん。」
『ほ？』
廉「…紫耀んとこ……行ったらあかん………」
『……………………………なんで。』
廉くんの耳がみるみる赤く染まり、つり上がっていた凛々しい眉が迷子の犬のようにハの字に下がる。
さっきも見た。
そうだ、この顔。
閻魔大王の
恋煩い。
廉「……………お……………」
お？
……おんどれ…？？
目をパチパチさせる私から視線をそらし、
なんだか洗われたウサギみたいにぺそーんと萎れた廉くんが
.
「俺と付き合って下さい…………」
.
泣きそうにか細い声で、呟いた。
.
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きのこ(プロフ) - renrennagachanさん» 爆笑頂きましたー！！ありがとうございま〜す！！最近になって「ラブシチュの続き希望」と言うお声を頂き、「あ、コレが好きな人いるんだ…」と気づいた作者です。嬉しい！これの続きの短編もありますので、もし気になったら覗いてみて下さい〜 (2020年10月7日 15時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
renrennagachan(プロフ) - はいダメぇぇぇー！のくだりがマジで永瀬廉すぎて頭抱えました爆笑サイコーです！！こっそり続き待ってた根っからのび太系女子なので今回とても嬉しかったです！！ジャイ廉ごちそうさまでした！！！ (2020年10月7日 0時) (レス) id: 91d0c85321 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(^^)こちらのお話は私も気に入っていたので、楽しんでもらえて嬉しいです！！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - もう本当に本当におもしろくてキュンキュンして最高でした！これからも楽しいお話書き続けて下さい！待ってます！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 07dfb12e8b (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - とぅーしょーさん» もう全身のどこにも見当たらないキュンを無理やり絞り出しました…。楽しんでもらえたようで嬉しいですヽ(´▽｀)/ (2020年4月30日 15時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年4月17日 1時
