26 side...REN ページ26
紫耀がガラス玉の目のまま、やっと振り向いてこっちを見た。
廉「お、俺、フッてない！！！！
Aに告られたから、そっから普通に付き合っとるもんやと思ってたんやて！！！
なのにいざとなったら泣いて逃げられて……ホンマ何がなんだか、ぜぇーんぜん分からんかったんよ！！！」
紫耀の眉間にシワが寄る。
デカい目が刃物のようにキツく細められて
正直今にも殺されそうやけど、俺やってウソ言うてるワケとはちゃう。
ヒヤヒヤしつつもこっちも自慢の目力で、正面から紫耀の整い過ぎた厳つい顔を見返す。
紫「…Aにコクられた後、お前なんて答えたん？」
廉「………えっ…………」
何度も思い出して悦に浸ってたあの日の光景を思い出す。
廉「………えっと……き、急やったから驚いて…ぐるぐるしとるうちに、Aが全然別の話し出したから……そのままフツーに………」
「はぁぁぁぁーーーー………」
目の前から盛大な溜息が聞こえた。
けど、未だに俺の頭の中はプチパニック状態。
紫「…そんでどーせ自分の中でだけは勝利の鐘が鳴り響いてて、1人でニヤけとったんやろ？…ホンマもんのあほやな、お前…。
Aはそんなお前の態度見て、スルーされた上に鼻で笑い飛ばされたと思ったんやて！！」
廉「う、う、嘘やん！！！！！！」
紫「ホンマやあほ！！！
�狠里蕕鷯貊蠅笋里法△覆鵑任錣兇販�の側から離れたん？″って聞いたら、泣きながら話し出したんやで！？！？ただでさえフられた相手と2人行動なんてストレス満点やのに、友達の前で追い討ちでバカにされてショックでフラフラしとったら、なんや柄の悪い兄ちゃんたちに絡まれたんやと！！」
マジか………
いや、けどこれで今までの俺の疑問はほぼ全部解決した。
Aに謝ろ。
今回ばかりはちゃんと、俺の方から。
そんで「フっとらん」って、ちゃんと言わな。
確かに俺はあの時何も言わんかった。
自分から掘り返すのが照れ臭くて
嬉し過ぎて浮かれてて
「俺もや。」って大事な一言が
ちゃんと出てこーへんかった。
衝撃は受けたものの、紫耀の話を聞いてストンと納得が行った俺の気持ちが少し落ち着いた瞬間…
紫「ま、もう遅いけどな。」
紫耀の
どこか余裕そうな掠れた声が
不自然なほどの穏やかさを持って、俺の耳へと届いた。
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きのこ(プロフ) - renrennagachanさん» 爆笑頂きましたー！！ありがとうございま〜す！！最近になって「ラブシチュの続き希望」と言うお声を頂き、「あ、コレが好きな人いるんだ…」と気づいた作者です。嬉しい！これの続きの短編もありますので、もし気になったら覗いてみて下さい〜 (2020年10月7日 15時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
renrennagachan(プロフ) - はいダメぇぇぇー！のくだりがマジで永瀬廉すぎて頭抱えました爆笑サイコーです！！こっそり続き待ってた根っからのび太系女子なので今回とても嬉しかったです！！ジャイ廉ごちそうさまでした！！！ (2020年10月7日 0時) (レス) id: 91d0c85321 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(^^)こちらのお話は私も気に入っていたので、楽しんでもらえて嬉しいです！！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - もう本当に本当におもしろくてキュンキュンして最高でした！これからも楽しいお話書き続けて下さい！待ってます！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 07dfb12e8b (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - とぅーしょーさん» もう全身のどこにも見当たらないキュンを無理やり絞り出しました…。楽しんでもらえたようで嬉しいですヽ(´▽｀)/ (2020年4月30日 15時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年4月17日 1時
