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海「俺ぇ、ギターとか絵とか色んな趣味あるけど、実は1番長く続いてるのってダンスなんだよねぇ。職業にしたいってワケじゃなかったから仕事はデザイナーにしたけど、今でも踊るのは大好きだよ!!」




『すごい!ホントにすごかったよ!!』

 


海「カッコよかった?」




『すっごく!!!』




海「…なら良かった!
Aさんのこと考えながら踊ったんだ。」





微笑む海人は、私を連れてそのままお店を出た。



ゆりかもめの窓から外を覗けば、水面にいろんな色の光が揺れているのが見える。

まるで、星が落っこちて来たみたい。





帰り道の彼は、あまり言葉は多くなかったけど



家が近づいて来た時、よく晴れた冬の空を見て
ふっと目を細めた。





海「ねぇAさん。
俺…恋をしたら、辛い夜や切ない夜って絶対に来ると思うのね。そーゆー時、もし月が見えたら、俺のこと思い出して?」




『月?』




海「そう!今日みたいな牴叱きで半分こ″の月だと1番いいね!なんだか見守られてるみたいじゃない?」




なんて言うんだっけな、こういう月。




そうだ、確か…



牴叱垢侶遏蹇





海「この形の月を見たら、牾た佑ついてるんだ″ーって思い出してよ。
そしたらそのうちに朝が来て、きっとまた頑張れるから。…それでも頑張れない時は電話して!約束だよ!」



海人が振り返り、いつも通りの柔らかな笑みを見せる。



私も微笑み返す。
それを見た海人が、安心したように軽く首をかしげる。



ほんの触れる程度に手を重ねたまま、家までの道をぶらぶらと歩く。


電気の消えた家々が並ぶ路地にはもうクリスマスのイルミネーションは見当たらず


冬の真夜中の住宅街はまるで、白と黒の世界。




さっきよりもはっきりと見える猗省こ″の月が、子どものように手を繋いで帰る私たちのことを



見守るように、淡く照らし出していた。





程なく着いた、馴染みの社員寮。
海人は私の家には上がらず、手を振って隣の部屋へと帰って行った。





きっともう、海人が「ただいま」と、この部屋に来ることは無いんだろうな…と



キッチンに残されたままのホールケーキを眺めながら、ぼんやりと思った。

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きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» 気づくのが遅くなりました!さーせん!通知来てねぇぞ?(怒)おかわりしはは、ありがとうございます!白米は旅館で出るので、そのあとに布団の中でもっといいもの与えてあげて(自主規制) (2020年10月14日 11時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 久しぶりのしはは。感無量。良い子で平らげる廉さんに白米たくさん与えたい。ありがとうございました! (2020年10月5日 3時) (レス) id: 4c9de357d4 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ななかわさん» わーありがとうございます!微妙にノリの軽いチャラ廉は私もお気に入りですww好きになってもらえて嬉しいですヽ(´▽`)/たまーに質問頂くんですが、書いてる時は別にキュンともギュンともしませんww淡々としたもんで、全然潤わないですww (2020年4月16日 16時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ななかわ(プロフ) - きのこさんの作品でこちらが一番好きです。終始ドヤ顔風で、得意げにぜったい俺に惚れた!って思うれんくんを想像したらめちゃくちゃかわいかったのに、まさか真顔( ˙-˙ )で書いてらしたなんて……笑 (2020年4月16日 10時) (レス) id: fe68b6cd78 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - みずほさん» いえいえ、お話はお暇なときに読んでもらえれば十分ですよ!Black Jokeもハマってもらえて嬉しいです(^^)つい先日無事に完結しましたので、また思い出した時にでも覗いてもらえれば嬉しいです! (2020年4月16日 0時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きのこ | 作成日時:2020年1月16日 23時

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