検索窓
今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:666,591 hit

29 ページ29

海「だからさ、俺のこと…クッションにしていいよ?」




『…クッション??』




海「そ!もし上手く行かなかったら、俺が下で受け止めてあげるからさ。失敗しても安心!」





『え…』





海「ね?それなら怖くても、ちょっとだけ気楽に飛び込めるような気がしない?」




驚いて海人の顔を見上げると、柔らかいアーチ型の眉をほんの少し下げて、なぜか泣きそうな笑顔で私のことを見ていた。





海「今日みたいにケーキ持って駆けつけて、抱きしめて頭を撫でて…どんな愚痴だって聞くよ!世界で一番優しくする!Aさんのして欲しいこと、何でもしてあげる!」





『…でもそんなの…都合良過ぎじゃない?』





海「いーの!今までずっとご飯食べさせてもらってたんだもん!!こんなの、全然へーき!!
…もしかしたら俺だってこの先好きな子できたり、彼女できたりするかもしれないけどさ。
それでもAさんが牾た諭⊇けて″って連絡してくれたら、1番に駆けつけるよ!
何よりも優先する!約束する!だから……」





『…………………』









海「頑張れ!」









真冬の寒さすら忘れてしまうような海人の笑顔を見たら、なぜか目頭がじんわりと熱くなった。




そっか。




私の人生の狠鳳拭蹐蓮∨紊房茲蕕譴討い燭里任呂覆



今この時まで、温存されていたのだ。





『海人、ありがと…』




海「ふふふ、Aさん可愛い!」





甘ったるい声が耳元に流れ込んで来る。








小さな箱が地上に辿り着く頃には





涙はもう、止まっていた。

30→←28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (721 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2233人がお気に入り
設定タグ:永瀬廉 , 高橋海人
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» 気づくのが遅くなりました!さーせん!通知来てねぇぞ?(怒)おかわりしはは、ありがとうございます!白米は旅館で出るので、そのあとに布団の中でもっといいもの与えてあげて(自主規制) (2020年10月14日 11時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 久しぶりのしはは。感無量。良い子で平らげる廉さんに白米たくさん与えたい。ありがとうございました! (2020年10月5日 3時) (レス) id: 4c9de357d4 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ななかわさん» わーありがとうございます!微妙にノリの軽いチャラ廉は私もお気に入りですww好きになってもらえて嬉しいですヽ(´▽`)/たまーに質問頂くんですが、書いてる時は別にキュンともギュンともしませんww淡々としたもんで、全然潤わないですww (2020年4月16日 16時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ななかわ(プロフ) - きのこさんの作品でこちらが一番好きです。終始ドヤ顔風で、得意げにぜったい俺に惚れた!って思うれんくんを想像したらめちゃくちゃかわいかったのに、まさか真顔( ˙-˙ )で書いてらしたなんて……笑 (2020年4月16日 10時) (レス) id: fe68b6cd78 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - みずほさん» いえいえ、お話はお暇なときに読んでもらえれば十分ですよ!Black Jokeもハマってもらえて嬉しいです(^^)つい先日無事に完結しましたので、また思い出した時にでも覗いてもらえれば嬉しいです! (2020年4月16日 0時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きのこ | 作成日時:2020年1月16日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。