時計じかけのアンブレラ【 SHO 】

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『◎＄♪×△￥●＆？＃$！！？！？』





何が起きたかは理解できるものの、頭は一瞬でパニック。



中学でやられてる子を見たことはあるが、自分がターゲットになったのは初めてだ。





岸「おっ、お前っ、ななな何してんだよ！！
高校生だぞ！？！？バッカじゃねえの！？」





なぜか私と同じくらいテンパってる優太と
意地悪そうにニヤニヤとこちらを見ている廉くんを横目に、「あわわわ…」などと口走りながらも
とりあえずトイレへ向かおうとした時…




いつのまにか私の後ろに立っていた紫耀くんが、ヒョイっとブラウスの裾を捲ると


両手をズボッ！と突っ込んで、超一瞬の早技で
ホックを留めてくれた。






『ぎぃぃぃぃやぁぁあああーーーーー！！！』




抑えきれなかった絶叫が、教室の中をこだまする。



恥ッッッずかしい！！！！





外されるよりも！！！！
留められる方が、何倍も恥ずかしい！！！！






岩「何すんのぉぉおおーーー！？！？」






真っ赤でハワハワしている私を、岩橋くんが守るように抱き寄せてくれた。



岩橋くんは男子だけどクラスでダントツ1番の美少女。


優しくてスイートな話し方で、一緒にいるだけで女子力上がった気になれる奇跡の女神。
(でも野球部)




その岩橋くんすら大きなお目目をまん丸にして、驚愕の表情で紫耀くんを見上げていた。





紫「…？？？外されたみたいやから、つけたんやけど。何かダメ？？」





神「率直に言えば、ダメだよね…。」





岩「Aの反応見れば、ダメだって分かるよねぇ！？」





紫耀くんは相変わらずポカンとしたまま、
硬直する私のことを見て首を傾げている。





岸「……………Aさぁ、ホントにこいつら2人と住んで、無事でいられんの？」





優太の真っ当すぎる疑問に上手く返事ができず、





無言で俯く私の頭を、岩橋くんと神宮寺くんが





左右から、宥めるように撫でてくれていた。

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