19 side...REN ページ19
side...REN
麻「君、確かAの友達の。」
廉「こんなとこで何しとんのや、医者メガネ。自分、ストーカーなん？」
麻「呼び方はともかく…
よくあんな一瞬見かけただけの俺のこと覚えてたねー。さすが、鬼の形相で睨んでくれただけあるね。」
廉「Aなら、家にも学校にもおらんで。」
麻「それはつまり、君のところにいるって言うこと？」
廉「…さぁ、どやろな。」
麻「…別に、俺はAに会いに来た訳じゃないよ。
たまたま近くに来る用事があったから、友達が通ってる学校を興味本位で見に来ただけ。」
以前、似たような理由で顔を見せた紫耀のことを思い出す。
別に悪いことではない。
責めることはできない。
廉「俺のことどんだけ悪い男や思ってるんか知らんけど、なんや色々と好き勝手言ってくれたみたいやん。」
麻「まぁ、一般論としてね。
別に君と喧嘩するつもりは無いよ。
ただ、1つだけ。」
廉「…なんや。」
麻「Aの家族に会ったことはある？」
廉「………………無いけど。」
麻「とてもいいご家族だよ。
素直で優しくて。娘の花嫁姿や孫の誕生を、手放しで喜べるようなね。」
廉「………………………………。」
医者メガネが、掲示板に貼られた学園祭のポスターに目を向ける。
麻「こういうのも、一緒には回れないんだろうね。
A、意外と夏祭りとか文化祭とか大好きなのに。
そういえば高校のときも実行委員になって、張り切ってたなぁ。」
廉「…話が２つになってんで。」
麻「ははっ、確かに。
じゃあ俺はこれで。Aによろしく。」
軽い足取りで去って行く背中を、暗く淀んだ視線で睨みつける。
よく分かった。
確かに、あいつはAに会いに来たんやない。
あいつはただ
俺を、傷つけるためだけに来たんや。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1490人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» コメント欄で続編…ニュースタイルですね（笑）時間あるとき、ちゃんとお話にできたらまた読んでください（笑） (2019年6月16日 12時) (
レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 個別にお話貰えたようでめっっっっっっっちゃ嬉しいです！麻生くんは相変わらずドSですね（笑）廉くんのツッコミツボです（笑） (2019年6月16日 12時) (レス) id: 7572ad6196 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» 研修医役で…とか。「左利きやから、上手くできへん！」麻「左利きの二宮さんのブラックペアン、素晴らしかったけど。まぁ、仕方ないか。あっちはアカデミー賞俳優だし、比べた俺が間違ってたよ。」廉「カッチーーーーーン！！！」…みたいな。 (2019年6月16日 12時) (レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - よだれもの……ぜひ気が向いたらよろしくお願いします！（笑）れんれんもドクター姿似合いそうですね！ (2019年6月16日 10時) (レス) id: 7572ad6196 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» あんまり良いところが無い役は特に誰、と決めないようにしてたんですが、ドクター錦戸さんにちょっとときめいてしまいましたww何年後かに医者役もらった廉くんの技術指導がたまたま麻生くんで、再びバチバチする展開を勝手に想像してました！ドラマ機会があれば見ます！ (2019年6月16日 9時) (レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きのこ
| 作成日時：2019年4月16日 1時
