53 ページ16
『………正気に戻った…？？』
何がきっかけなのかわかんないけど…
とりあえずヤメてもらえるなら有難い。
けど廉は止まったままでなぜか私の顔をマジマジ覗き込むと、
廉「…Aちゃんて……初めて彼氏できたの…いつ？？」
『え…？』
そういえば聞かれたことなかった。
単に、過去の恋愛系は知りたくない派なのかと思ってたんだけど…
『えーと…高2の終わり…とか？
…受験勉強忙しくなってすぐ別れちゃったけど……。』
廉「じゃあ…もしかして今って………」
…嫌な予感。
…ものすごく、嫌な予感。
廉「ハジメテ…『死ね！！！マジで死ね！！！ド変態が！！！！本ッ気で通報してやるからな！！！』
ブチキレた勢いで目の前の細いみぞおちに思いっきり膝蹴りを入れ、
よろけた廉の腕の中から
キツく目を閉じたまま、猛ダッシュで逃げた。
廉「ちょっ、Aちゃん危なッー…！！」
焦った声に瞑っていた目を開けると、体の目の前に低い柵が見えた。
『えっ？』
咄嗟に振り返ると、お腹を抑えた廉が両目を見開いてこちらに手を伸ばしている。
その手を掴もうとした瞬間、勢いよく飛び出した私の上半身が
柵を越えて、夕焼けの空へと投げ出された。
廉「Aちゃん！！！！！！！！！」
すんでのところで廉に手を引かれたが、
引き戻されるどころか、むしろ廉もつられて一緒にこっちへ投げ出されて来た。
……やっぱ非力じゃーーーーん！！！
全力でツッコんだ瞬間、
何日かぶりに全身が強い光で覆われ
あまりの眩しさに
私たちは思わず、ギュッと目を閉じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2479人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこ(プロフ) - にいなさん» お話読んで下さってありがとうございます！おっしゃる通り、「こんな学校行きたい！」を詰め込んでみました（笑）楽しんで頂けたようで嬉しいですヽ(´▽｀)/ (2019年7月19日 21時) (
レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
にいな - 凄くおもしろくて、本当にこんな学校あったらいいなと思ってしまいました！ (2019年7月19日 20時) (レス) id: b0fcd1ccbe (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - piyopiyoppp0317さん» なんと、それは光栄です！！良い夢見られそうなお話が降臨するよう、日頃の徳を積んでおきます（笑） (2019年7月16日 1時) (レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
piyopiyoppp0317(プロフ) - 寝る前の日課なんですもん笑 (2019年7月16日 0時) (レス) id: 88e009bc8f (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - piyopiyoppp0317さん» 意外とwwスパルタww…ビタスイでってことですかね！？頑張って考えますwwありがとうございます！！ (2019年7月15日 4時) (レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きのこ
| 作成日時：2019年7月10日 11時
