参拾漆話 ページ40
「………ちゃん………て…」
近くで声が聞こえた気がした。なんだよ。なんか眠いんだよ。
「Aちゃん起きて！」
『ん……』
あぁ、学校だったのか。久しぶりにこんなに眠かったから夜なのかと思った。
身じろぎをしながらもうっすらと目を開けるとお茶子ちゃんが見えた。
『ん…おはよー…』
「グファァ！」
ん？ンンン？？なんか一気に目が覚めたぞ今の一瞬で！
「Aちゃん可愛すぎかァァ！！」
『！？！？？？』
この子は何を言っているのかね？完璧に完全にお茶子ちゃんの方が可愛くないかな？！
「あ！そうだった！着いたからバス降りようって言おうとしてたんだった！」
『あ、ありがとう。降りよっか。』
てゆうか轟くん起きてたんだね。ごめん通れなかったろう。
☆☆☆☆☆☆☆☆
「すっげー！！USJかよ！！？」
「水難事故、土砂災害、火事、etcあらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も………」
へぇ、作ったんだァ。こんなに大きな施設をねェ。声だけは無駄に可愛いのに凄いことしてんな！
「嘘の災害や事故ルーム！」
USJだったのか！しかもこれルームっていう広さなのかね？！めっちゃ広いよ！
「スペースヒーロー13号だ！」
「災害救助で目覚しい活躍をしている紳士的なヒーロー！」
何それあの可愛い声で紳士的とか可愛いじゃないかよｯ！！
「わーー私好きなの13号！」
『私も今好きになったよ！』
「ほんと！？」
『なんか可愛いからね！』
同士を見つけたとも言うかのように顔を輝かせるお茶子ちゃん。貴方も可愛いね。
「僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます。」
あやべ少しぼーっとしてた。危ない危ない。
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」
緑谷くんの隣で激しく首を振るお茶子ちゃん。首取れちゃいそうだからやめて。
「ええ……しかし簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそういう個性がいるでしょう。」
うん。そうだね。この手で何人を葬ったのかそれさえも覚えていないよ。
「この授業では心機一転！人命のために個性をどう活用するかを学んでいきましょう。君たちの力は人を傷付けるためにあるものでは無い。助ける為にあるのだと心得て帰ってくださいな。」
そうだったね。この学校の生徒であるうちは人を救おうと決めて通うことにしたのだ。気を引き締めなければ。
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胡麻餡(プロフ) - 白夜さん» そうなんですか！ありがとうございます。ちょっと書き直します！ (2017年11月17日 22時) (
レス) id: c53f14184a (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 反復横跳は20秒だったと思います！間違えてたらすみません… (2017年11月17日 17時) (レス) id: c9968b934b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡麻餡 | 作成日時：2017年11月5日 2時
