いつかのあの破綻者 ページ42
＊
まだまだ 身勝手な言い分は続く
「そもそも あの子だって
アンタがそんな色で生まれてきたせい死んだのよ‼
アンタに食べ物を与えたから死んだのよ‼
私たちのせいにしないでちょうだいｯ‼」
俺よりも隣の小芭内がキレそうだ
一緒に暮らした4年間で此奴らが如何にクズかはわかっている
俺のせいで死んだのも理解してる
だが それ以前から殴る蹴るしてただろ
「だいたい‼私たちがアンタを売ろうとしたから
アンタの今のその生活があるんでしょ⁉
感謝して欲しいくらいだわ‼
…そうよ！お金置いて行きなさいよ‼
アンタが逃げたからお金貰えなかったんだからね‼
私の生活が厳しいのは知っているでしょ⁉」
『お前が男に貢ぐからだろ』
「その服も 刀も 師範なんて呼ばれる地位も‼
全部私たちが貴方を売ろうとしたお陰じゃない…！」
閃いたとばかりに言っているが理屈が滅茶苦茶で話にならねえ…
「桃夜…今こそ親孝行するときよ……」
恍惚とした表情に甘ったるい猫撫で声で身体に擦り寄ってきた
気持ちわりぃし気色わりぃ…
此奴らと血が繋がってるなんて
体内の血液を全部入れ替えたい気分だ
『俺 桃夜じゃねえし…
服は作ってくれた隠たちのお陰だし…
刀は刀鍛冶たちのお陰だし…
この地位は師範とお師匠のお陰だし…
お前らを親だと思ったことねぇし…
そういや 此れ先刻も言わなかったか？
俺の言葉理解できてるか？』
(此れだから天然は…
何故 此処まで無意識に煽れるのか…)ﾔﾚﾔﾚ
「親になんて口の利き方をするんだ‼」
『親と思ったことねぇって』
「誰のお陰で生きていると思っているんだ‼」
『轟夫妻と煉獄家』
お前らが俺を産んだのは変わりねぇが
側にいたら逆に死にそうだしな
それにしても 此奴らは口で言ってもわかんねぇ奴らだ
キリがねぇんだがどうしたらいい…
この後任務があるんだが……
「師範…そろそろだ……」
『そうだな…日が沈みはじめた……
お手並み拝見と行こうか？小芭内』
「聞いているのか 桃夜ｯ‼」
もう此奴らは無視だ…面倒くさい……
『頭から血が出てるから向こうから勝手に来るんじゃないか？』
「……そのやり方はどうにかならないのか？」
『此れが中堅には一番効率的だ……来るぞ…』
日が沈んだ
あたりが静寂に包まれる
背後の2人も周囲の気味悪さに押し黙った
『其処で大人しくしていれば…任務ついでに守ってやる』
俺は此奴らみたいにはならない
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ゆぎ(プロフ) - 雨色の水滴さん» ありがとうございます！頑張って考えた甲斐がありました。他の話も書いてるので是非！これからも応援よろしくお願いします!! (2021年6月9日 2時) (
レス) id: 0bf1aaca6b (このIDを非表示/違反報告)
雨色の水滴 - 轟君かっこよすぎー！！後、技名のセンスが凄いです尊敬します。（真顔） (2021年6月8日 20時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぎ(プロフ) - とこよさん» いや…ちゃんと見たらアレで良いんでした…水の呼吸の横水車的なくくりです。 (2021年4月18日 23時) (レス) id: 0bf1aaca6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆぎ(プロフ) - とこよさん» あ"！ホントだ…ありがとうございます！気づかなかった… (2021年4月18日 23時) (レス) id: 0bf1aaca6b (このIDを非表示/違反報告)
とこよ - 陸ノ舞の後にある、銀世界・告鳥って〇ノ舞とかつかないんですか？ (2021年4月18日 9時) (レス) id: 1a67d02ee8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぎ | 作成日時：2020年5月27日 14時
