心配と夢 ページ4
＊麗日side＊
轟くんが倒れた…
辛そうに呻き声を上げている
飯田くんが相澤先生とリカバリーガールを呼びに走っていった
私たちも こんな所でボーっとしてたらいかん！
「切島くん！私が浮かせるから…轟くん寮まで連れてって！」
完全に脱力した人を抱えて走るのはキツイ
それに 少しでも早く安静にできる場所に連れて行かんと！
轟くんに"個性"を使い 寮までの道を急いだ
寮につき しばらくすると
相澤先生とリカバリーガールが1-Aの寮に駆け込んできた
リカバリーガールは轟くんの診察…
相澤先生は一緒にいた私たちに
どういう状況やったのかを聞いてきた
「今朝から頭が痛いとは言っていたんです…
授業中もいつもより集中出来ていないようでした
麗日くんと3人で寮に向かっていたとき
急に立ち止まって……何かに…見入っているようでした
呼び掛けても反応がなくて
その直後です
頭を抱え込んで 呻き声を上げながら地面に崩れ落ちました」
飯田くんの説明を聞きながら
ソファーに寝かされた轟くんを見た
デクくんはもちろん…あの爆豪くんも轟くんの様子を
気にしているみたいやった
時折上がる呻き声が更に私たちの心配を掻き立てた
この日…轟くんは目覚めんかった
＿＿＿＿＿＿
＊轟side＊
“大丈夫ですよ…銀柱様、蝶屋敷に戻って、処置さえすれば……
きっと良くなります”
“鬼が居なくなったんですから……きっと、元気になって、
生きて……”
…俺がいる
顔に火傷の跡はないが…アレは俺なんだと確信できた
周りには傷の処置をする黒服
片腕の無い半半羽織に手を握られて…もう虫の息だ
顔の右側は深く斬り裂かれ
右脚は膝から下が千切れていて腹に大きな穴が空いている
“頼む 焦凍…俺を……置いて逝かないでくれ…”
“な くな、ぎ…ゆ……
生きろ…俺のぶ、も……しあわ せに…”
“駄目だ 焦凍……焦凍ｯ‼”
“た、じろたちを、支、てやれ……ぁにでし…”
『“あぁ……
本当に………幸せだった……”』
万感の想いを込めて吐き出した、最期の言葉
長い夢を見ていた気分だ…
今までの人生…何処か違和感を感じていたのはそういう訳か
全て思い出した…
《この時代は任せたぞ…轟焦凍》
前世の俺に そう言われた気がした
また 鬼が現れ始めているというなら……
何度だって討ってやる
今世も悪鬼滅殺を掲げてやる
来世に鬼が居ないことを願って
俺は鬼殺隊…銀柱＿轟焦凍だ
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ゆぎ(プロフ) - 雨色の水滴さん» ありがとうございます！頑張って考えた甲斐がありました。他の話も書いてるので是非！これからも応援よろしくお願いします!! (2021年6月9日 2時) (
レス) id: 0bf1aaca6b (このIDを非表示/違反報告)
雨色の水滴 - 轟君かっこよすぎー！！後、技名のセンスが凄いです尊敬します。（真顔） (2021年6月8日 20時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぎ(プロフ) - とこよさん» いや…ちゃんと見たらアレで良いんでした…水の呼吸の横水車的なくくりです。 (2021年4月18日 23時) (レス) id: 0bf1aaca6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆぎ(プロフ) - とこよさん» あ"！ホントだ…ありがとうございます！気づかなかった… (2021年4月18日 23時) (レス) id: 0bf1aaca6b (このIDを非表示/違反報告)
とこよ - 陸ノ舞の後にある、銀世界・告鳥って〇ノ舞とかつかないんですか？ (2021年4月18日 9時) (レス) id: 1a67d02ee8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぎ | 作成日時：2020年5月27日 14時
