釧路町 ページ8
.
そして
杉元「谷垣はこれからどうするんだ?」
谷垣「アシㇼパとイナンクルを無事にフチの許へ帰す、それが俺の役目だ。」
谷垣「だからアシㇼパとイナンクルが目的を果たすまで俺もついて行く。」
杉元「そうか。」
私たちは白石さんたちの待つ釧路町へ向けて出発する
キラウㇱ「出発前に食べていけ、昨日お前らに食べさせるのを忘れてた。」
キラウㇱ「ヒグマの肉で作ったカムイオハウだ。」
杉元「悪いが急いでる!!」
杉元「世話になったなキラウシ!!達者でな!!」
私たちはキラウㇱニㇱパに見送られ
大湿原近郊のコタンを去った
谷垣「アシㇼパ、イナンクル、町に出たら俺がフチに電報を打とう。」
アシㇼパ「わかった。」
『お願いします。』
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-釧路町-
私たちは釧路町へたどり着いた
イチ「「谷垣ニㇱパ!!」」
白石「無事だったか!!」
釧路町を歩いていると白石さんとインカㇻマッさんとチカパシと再開することができた
インカㇻマッ「ケガはないですか?ずっと心配していました...」
谷垣「俺は大丈夫だ。」
白石「え?おえ?」
杉元「あれあれ?どういうこと?」
尾形「...」
谷垣「ッ...」
アシㇼパ「おいお前ら...結婚しろ!!」
インカㇻマッ「...」
皆は谷垣ニㇱパとインカㇻマッさんをからかう
確かにお2人はお似合いだけど...困らせては...
インカㇻマッ「あなたの事も心配していました、イナンクルちゃん。」
『私...ですか...?』
インカㇻマッ「はい、イナンクルちゃんがそちらのニㇱパとはぐれてからイナンクルちゃんを占ったんです。」
インカㇻマッ「占いの結果はあまり良いものではなかったので、もしかしたら何かあったのではないかと思ったのですが...」
白石「元気そうで良かったよ!!イナンクルちゃん!!」
『ひゃあ!!』
白石さんは私を抱き上げた
何も無かったと言えば嘘になるけれど...
結果的に何も無かったのならそれはそれでいいのかもしれない
『フフッ...すみません、心配をかけてしまって。』
白石「本当だよ〜!!」
白石「イナンクルちゃんに何かあったら俺死んじゃう。」
『ご冗談を...』
白石「ううん、冗談じゃないよ。」
白石さんは私の胸に顔を埋めた
杉元「おい...シライシ...」ｷﾞﾛｯ
尾形「...」ｷﾞﾛｯ
白石「おー...恐いぜまったく...」
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年5月25日 23時
