【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの肆 (ページ6)

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もうひとつページ6

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『すみません...こんな醜態をさらしてしまい...』

私は早々に涙を拭き取り
谷垣ニㇱパに謝った

谷垣「イナンクル、あともう1つ聞きたい事があるんだ...」

『はい、何でしょう。』

谷垣「なぜ、尾形上等兵も共に行動しているんだ?」

そうでした...
それが谷垣ニㇱパが一番疑問に思っている事でしたね

『私たちは札幌を出た後、フチの兄弟のいる長沼コタンに資金集めのために滞在していました。』

『滞在中、死体から人間の剥製を作る職人が夕張にいるという情報を白石さんが入手しました。』

『剥製職人の作る作品の中には奇妙な入れ墨の皮もあったそうなので、確かめに夕張へ行くことにしました。』

『夕張で情報収集をしていると札幌で出会った知り合いに会い、その知り合いのお連れの方が尾形さんでした。』

谷垣「尾形上等兵の連れとは誰の事だ。」

『のっぺら坊の彫った入れ墨の入った囚人です。』

『今私たちは同じ目的の人たちと手を組んで行動しています。』

『今ははぐれてしまいましたが、尾形さんとその囚人は私たちが手を組んでいる人たちと共に行動をしていました。』

谷垣「二階堂...家を襲撃したもう1人の軍人は...」

『第七師団に戻られたみたいです。』

『剥製屋さんで作られた贋物の刺青人皮を探していたら、第七師団の襲撃を受けまして...』

『その際に二階堂さんがいたので。』

二階堂さん...
少し雰囲気が変わっていたような気がしたけど...

谷垣「では、尾形上等兵は...」

『尾形さんは第七師団に脱走兵扱いをされていると言っていたので、今の所は大丈夫かと...』

旭川第七師団本部を襲撃した時の様子を見るに
尾形さんが嘘をついているようには見えなかった

尾形さんは谷垣ニㇱパが鶴見中尉さんに言われて追ってきたと思っているみたいでしたから...

第七師団には相当警戒しているように見える

谷垣「そうか...」

谷垣ニㇱパはホッとした顔をする
再開した時からずっと険しい顔をしていたから

よかった...

『もし尾形さんが謀叛をするようでしたら、私がストゥでぶん殴りますので!!大丈夫です!!』

※ストゥの乱用は決して許されてはいない。

谷垣(頼もしくなったなぁ...)

『身体が冷えてしまうのでそろそろみんなの元へ戻りましょうか。』

谷垣「ああ。」

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