【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの肆 (ページ33)

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音ページ33

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-深夜-

私はあの音が気になって寝付けなかった

聞いたことの無い音...
動物の鳴き声ではないみたいだけど...

カン

『まただ...』

私は隣で寝ているアシㇼパと杉元さんを起こさないように起き上がり、物音をたてないようにひとりで外へ出た

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『...』

聞いたことの無い音を聞きに外へ出るも
やはり誰もいなかった...

コタンコㇿカムイもあの時以来叫んでないから
やっぱり気のせいかもしれない...

『気のせい...か...』

私はチセへ戻ろうと振り返ると
チセの方から尾形さんが現れた

『尾形さん...』

尾形「こんな夜更けに外で何をしている。」

『寝付けなかったので夜風を浴びに...』

『尾形さんもですか?』

尾形「いや...」

尾形さんは夜風を浴びに来たわけではないのか...
じゃあなんで外に...

尾形「俺はお前を探しに来た。」

『私を探しに?』

尾形「恐くて眠れないんじゃないかってな。」

うぅ...
その通りなのだけれど...

尾形「図星か?」

『こ...』

『恐がって...悪いですか...?』

尾形「!!」

『どうしました?』

尾形「いや...」

尾形さんはそっぽ向いてしまった
また怒らせてしまった...でも...

『尾形さんが来てくれてちょっとだけ恐くなくなりました。』

『探しに来てくださってありがとうございます。』

恐くて眠れない私を探しに来てくれたから
まだちょっとだけ恐いけど、もう大丈夫

尾形「...戻るぞ。」

『はい!!』

私は尾形さんの少し後ろを歩いた

.

チセに戻り...

『フフッ...白石さんの寝相すごいですね。』

元寝ていた場所に戻ると、いつの間にが白石さんがアシㇼパと杉元さんの間で寝ていた

尾形「寝れないだろ、こっちに来い。」

『はい。』

私は白石さんに毛布をかけてから
尾形さんの隣に腰を下ろした

『すみません、隣失礼します。』

尾形「もう怖くないだろ。」

『はい、グッスリ眠れそうです。』

尾形さんの隣で寝転がる

『尾形さん、ありがとうございます。』

『おやすみなさい...』

私は目を瞑った

尾形「...」

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