【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの肆 (ページ4)

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大事な話ページ4

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コタンのニㇱパたちが酔い潰れた頃...

谷垣「アシㇼパ、イナンクル。」

アシㇼパ「?」

『はい。』

谷垣「お前たちに大事な話が...」

谷垣「いや...手のニオイはもういいんだ...もっと大事な話た。」

谷垣ニㇱパが私とアシㇼパに大事な話があると言ってきた
大事な話とはいったい...

谷垣「俺はフチの事を伝えに小樽から追ってきた。」

『フチですか?』

谷垣ニㇱパは、フチが二度と私たちに会えなくなる夢を見て悲しんでいる事と、いつ死んでもいいように死装束を作っているという事を教えてくれた

『そんな...』

アシㇼパ「フチ...」

まだ二度と会えなくなるなんて
決まったわけではないけれど...

尾形「婆ちゃんが二度と孫と会えなくなる夢(・・・・・・・・・・・・)を見たって...」

尾形「たかが夢だろ?手紙でも送っておけよ。」

そうは言いますけど...

『夢というのは、カムイが私たちに何か伝えたくて見せるものと強く信じられてきたのです。』

アシㇼパ「私たちは信じなくても、フチは古い考え方のアイヌだから...」

アシㇼパ「それにフチは昔、ある夢を見た。」

アシㇼパ「自分の娘の回りに熊がたくさん集まって送っている夢だった...」

『その後すぐにアシㇼパの母親は病気で亡くなりました...』

『だからフチは尚更夢占いを信じているのです...』

私たちと二度と会えなくなる夢なんて...
それに死に装束まで作って...

杉元「アシㇼパさん、イナンクルさん...」

杉元「一度帰ろうか...」

『えっ...?』

杉元「一度顔を見せりゃ孫娘とは二度と会えないってフチが見た予言は無効だろ?」

杉元「元気になるさ...」

一度小樽のコタンに戻って
フチが見た予知夢を無効にする...

私たちが戻って来ればフチも安心すると思うけど...

杉元「我慢しなくて良いんだよ?」

アシㇼパ「...」

アシㇼパ「子供扱いするな杉元!!」

『!!』

アシㇼパ「私にはどうしても知りたい事がある!!」

アシㇼパ「知るべき事を知って自分の未来のために前に進むんだ!!」

アシㇼパ...

杉元「アシㇼパさんならそう言うと思ってたよ。」

アシㇼパはとても芯の強い子だ
杉元さんもアシㇼパが〝帰らない〟と言うと分かっていたみたい

杉元「イナンクルさんはどうする?」

『私は...』

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