【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの肆 (ページ24)

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疑いページ24

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白石「それに多分...他の囚人ものっぺら坊とは会話してないんじゃねえか?」

白石「あいつは黙々と入れ墨を彫るだけだった。」

白石「脱獄の計画は全て土方歳三を通して俺たち囚人に伝えられたんだ。」

杉元「のっぺら坊は本当にのっぺら坊(・・・・・)なのか...?」

確かにこんなことができる人はそういない...
もしかしたら全て土方ニㇱパが仕組んだ事なのでは...

そうだとしたら何が目的で...

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そして
朝日が私たちを照らし始めた頃...

杉元「日が登ったら再び釧路へ行こう。」

杉元さんの言葉で私たちは時間になるまで一旦解散した
皆が少し気持ちを整理させる必要があるから...

勿論私にもその時間が必要だ
なので私はひとりでハマナスの実っている場所にいる

『...』ﾓｸﾞﾓｸﾞ

思えば昨日の朝から今までハマナスしか食べていない
結局ラッコ鍋は私が眠っている間に杉元さんたちが食べてしまった

『クイペルスイ...』

袋から残り少なくなってしまった金平糖と
近くに実っているハマナスを食べて空腹をしのぐ

『...』ﾓｸﾞﾓｸﾞ

尾形「おい。」

『尾形さん...どうしました?』ﾓｸﾞﾓｸﾞ

尾形「...何食ってんだ。」

『ハマナスです、尾形さんも食べますか?』ﾓｸﾞﾓｸﾞ

尾形「...」

私は尾形さんにハマナスを見せるが
尾形さんはハマナスに手を伸ばさない

食べたくないのかな...

ラッコ鍋を食べてから時間は経っているから
そろそろお腹が空いてもいい頃なのだけれど...

尾形「お前は...」

『はい。』

尾形「キロランケとあの女、どちらが嘘をついていると思う。」

『嘘...ですか...』

インカㇻマッさんが鶴見中尉と関わっていると発覚した以上、やはり尾形さんも気にしてしまうよね...

インカㇻマッさんとキロランケニㇱパ...
キロランケニㇱパが言っていたようにウイルクの事を考えると...

尾形「お前は網走監獄に入る前ののっぺら坊と実の娘よりも関わりがあるんだろ。」

尾形「今監獄にいるのっぺら坊は本当にのっぺら坊なのか...」

尾形「あの2人の話を聞いて何を思った。」

ウイルクならやりかねないと...
キロランケニㇱパは言っていた

あんな器用な事ができるのは
私が知っている限りではウイルク以外の誰でもない...

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