【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの肆 (ページ2)

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カムイホプニレページ2

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-大湿原近郊のコタン-

キラウㇱ「オホホホホーイ!!」

アイヌの男性「オホホホホーイ!!」

杉元「アシㇼパさん、キラウㇱたちは何で叫んでるの?」

アシㇼパ「あれはオココㇰセという叫びで、火の神様に熊が獲れた事を知らせる意味もある。」

アシㇼパ「あ...見ろ杉元。」

アシㇼパ「キラウㇱニㇱパが村長に谷垣の誤解を説明している。」

キラウㇱニㇱパと谷垣ニㇱパの方を見ると
エカシにニㇱパたちが犯人は谷垣ニㇱパではなかった事を説明している

事情が分かったエカシは

杉元「笑った!!」

笑って谷垣ニㇱパを迎え入れた

杉元「ねえアシㇼパさん、イナンクルさん、カムイホプニレって具体的に何をする儀式なの?」

アシㇼパ「カムイホプニレは神の出発(・・・・)という意味の儀式で、狩によって獲ったヒグマを送る(・・)ものだ。」

『ヘペㇾセツで育てた飼い熊を送る盛大なイオマンテとはまた別の儀式なのですよ。』

『カムイと呼ばれるのは人間ができない事、役立つ物や災厄をもたらすものを指します。』

アシㇼパ「火は私たちの生活に欠かせない、刃物は手で切れないものを綺麗に切ってくれるからカムイが宿ってる。」

アシㇼパ「木も山に座ってるカムイ、天候や疫病は人間の力が及ばないからカムイだ。」

『ですがカムイは決して人間よりも物凄く偉い存在ではなくて、私たちと対等と考えています。』

アシㇼパ「狩猟というのは、人間が獲るんじゃなくてカムイの方から弓矢に当たりに来ると考えられてきた。」

アシㇼパ「人間に招待されて肉や毛皮を与える代わりに、カムイは人間にしか作れない酒やタバコなどがほしい。」

『私たちはカムイを丁重に送り返し、人間の世界は良いところだと他のカムイにも伝えてもらわなければなりません。』

アシㇼパ「酷い扱いをすればそのカムイは降りて来なくなる。」

アシㇼパ「この後ヒグマの頭は家の外のイナウがたくさんある祭壇に移動する。」

アシㇼパ「木の削りかけであるイナウは人間からカムイへの贈り物だ。」

『カムイはイナウをたくさん持っていると神の国での地位が高まるそうです。』

アシㇼパ「もらったイナウは金や銀のイナウに変化して財宝になると言われている。」

杉元「あっちの世界でも金には価値があって、たくさん持ってりゃ幸せになれるってわけか...」

杉元さん...

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