沈黙のコタン No side ページ32
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杉元「アシㇼパさん!!」
アシㇼパ「杉元!!」
杉元「良かった!!無事だったか!!」
杉元は家の中に身を潜めていたアシㇼパを見つけると安堵の表情を浮かべた
杉元「アシㇼパさん、イナンクルさんは?」
アシㇼパ「イナンクル?いないぞ?」
杉元はアシㇼパとイナンクルが一緒にいると思っていたが
どうやら違ったようだ
杉元「じゃあイナンクルさんは...」
アシㇼパ「イナンクルもどこかへ連れて行かれたのか!?」
杉元「チッ...まだ偽アイヌ共がいる...」
杉元「アシㇼパさんは尾形と牛山たちと合流してくれ!!」
杉元「俺は奴らを倒しに行くから!!」
杉元は偽アイヌの男を倒しに再び外へ飛び出した
アシㇼパは隙を伺いは、外へ出て尾形の元へ走る
アシㇼパ「これは...!!」
アシㇼパがそこで見たものは...
尾形「杉元のやつ...」
尾形「ほとんどひとりで偽アイヌ共を皆殺しにしやがった。」
尾形「おっかねえ男だぜ...」
地面に転がる偽アイヌたちの死体だった
アシㇼパ「...」
アシㇼパはなんとも言えない表情をする
そんなアシㇼパの元に
杉元「アシㇼパさん。」
アシㇼパ「!!」ﾋﾞｸｯ
杉元「アシㇼパさん怪我はないか?」
杉元「奴らに酷いことされなかった?」
アシㇼパを一番心配した杉元が駆けつけた
アシㇼパ「...」
アシㇼパは杉元の優しい笑顔に少し複雑な気持ちを抱く
杉元「それよりイナンクルさんは!?」
杉元「尾形、イナンクルさんを見なかったか!?」
尾形「いや。」
杉元「手分けをして探そう。」
杉元「尾形は向こうを探してくれ。」
杉元「アシㇼパさんはまだ奴らがいるかもしれないから俺と。」
アシㇼパ「ああ」
杉元たちは手分けをしてイナンクルを探し始めた
.
尾形「おい杉元。」
杉元「何だ。」
尾形「この武器はアイツの持っていたやつじゃないか?」
すると尾形がイナンクルの物と思われるマキリとタシロを持ってきた
アシㇼパ「これは...確かにイナンクルのマキリとタシロだ...!!」
尾形「武器が落ちていた場所に大量の血痕が残っていた。」
杉元「怪我をしているかもしれない!!」
アシㇼパ「イナンクルを探そう!!」
杉元「イナンクルさん!!」
アシㇼパと杉元はイナンクルを探し始める
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年3月23日 7時
