【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの弐 (ページ13)

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二手ページ13

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スッ...

私はマキリを抜いてゆっくりと軍人さんに近づく
片腕では力を込められないから一撃で仕留めなくてはいけない...

恐い...恐い...
足は竦んで身体は小刻みに震えて動かない...

でも助けないと...

助けないと...

ガンッ!!

『!!』

するとそこへ炭鉱へ行ったはずの杉元さんが
軍人さんの頭を背後から銃床で殴った

杉元「...」

尾形「なんだよ、お礼を言ってほしいのか?」

杉元「お前が好きで助けたわけじゃねぇよ。」

杉元「コウモリ野郎...」

尾形「...」

ビシャッ...

尾形さんは口から血を吐き出した

口の中が切れてしまったのだろう
後で手当をしないと...

『す...杉元さん...!!』

杉元「イナンクルさん!?」

『助けてくださってありがとうございます!!』

私は杉元さんに深々と頭を下げた

杉元「イナンクルさん...怪我して...」

『これくらい大丈夫です!!』

『それより早く土方ニㇱパを...』

土方ニㇱパは1階でひとりで軍人さんの相手をしているはずだから、早く土方ニㇱパの元へ...

杉元「尾形、イナンクルさんを連れてこい。」

杉元さんはすぐに土方ニㇱパの元へ走って行った

尾形「行くぞ。」

『はい!!』

尾形さんは外にいる狙撃手の小銃を撃ち
威嚇射撃を一発撃つとスッと窓際から離れた

尾形「逃げるなら今しかない!!」

尾形「急げ!!」

杉元「イナンクルさん走れる?」

『走れますッ!!』

杉元「行くぞジイさん!!」

私たちは一斉に炎上する剥製屋さんから脱出した

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土方「二手に別れて逃げよう。」

土方「芦別で合流だ。」

土方「私は家永と永倉たちを探す。」

杉元「贋物の判別方法が見つからなければ直接のっぺら坊に会いにいくしかないな。」

のっぺら坊に直接会いに...

牛山「おーい!!嬢ちゃーん!!」

アシㇼパ「イナンクル!!大丈夫か!?」

『アシㇼパ!!』

アシㇼパの声がする方向を見ると
チンポ先生の上にアシㇼパが乗っていた

私はアシㇼパとチンポ先生の元へ走る

ドンッ...

『痛ッ...』

再び走り出したら急に身体に力が入らなくなり
負傷している左肩を木にぶつけてしまった

アシㇼパ「イナンクル!!」

尾形「馬鹿、何やってる...」

『ごめんなさい...』

ゆっくりと立ち上がる私を尾形さんが支え
アシㇼパとチンポ先生の元まで連れて行ってくれた

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