【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの弐 (ページ11)

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手がかりページ11

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ガサガサ...

『ん...ここには無いかぁ...』

ガサガサ...

『う～ん...』

私は動物の剥製が無造作に置いてある部屋の床下や家具と壁の隙間などをくまなく確認する

尾形「なんだ、お前は行かなかったのか。」

『はい...』

『私がいると目立つそうなので...』

こればかりは仕方がない...

土方「人間剥製に残された皮と贋物の刺青人皮に共通点が必ずあるはずだ。」

土方「きっとこの家に手がかりが残されている。」

残された皮と偽物の...

『土方ニㇱパ、私は2階を見てきます。』

土方「ほぉ...今日はまた一段と綺麗だな。」

『そんな...!!』

『勿体ない...お言葉です...』

私は恥ずかしくて
部屋を出て走って2階へ行った

褒められるのになれていないから...
褒められたときなんて言えば...

『は...恥ずかしい...!!』

猫「ニャ～」

『あ、猫さん...』

猫は今日も日当たりのいい部屋で寝転がっていた
猫だって悩む事はあるだろうけど自由気ままに生きていて羨ましい...

『猫さんは日向が大好きですね。』

相変わらずゴロゴロと気持ち良さそうに寝ている
私は猫の頭を優しく撫でた

『私も皆の役にたてるように頑張らないと...』

スッと立ち上がり
深呼吸をして日当たりのいい部屋を出ようとすると

パリィィン!!

1階で硝子の割れる音がした

猫「ニャアッ!?」

『あ、猫さんダメですよ!!』

猫は硝子の割れる音に驚いてすぐに逃げてしまった
下へおりて割れた硝子を踏んでしまったら大変だ...

私は猫を追って1階へ行こうと階段まで走ると...

尾形「家永外へ出るな!!」

尾形「撃たれるぞ!!」

1階から尾形さんの声が聞こえた

撃たれるってどういう事...
私はそっと2階の正面窓から外を覗いた

『軍人さんがいっぱい...』

外には銃を持った軍人さんが
剥製屋さんの周囲を包囲していた

見た限りでは4人か5人の軍人さんがいる...

『じゃあさっきの音は...』

窓硝子が割られたのだろうか
1階にいるみんなは大丈夫だろうか...

突然の事で何が起こっているのかわからず恐怖で怯える私は、自分に向けられている銃口の存在に気付けなかった...

ダァァン!!

パリィィン!!

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