【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの壱 (ページ8)

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不器用な人ページ8

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-翌朝-

アシㇼパ「イナンクル、杉元が出て行った!!」

朝早くにアシㇼパから杉元さんが出て行った事を聞いた

アシㇼパ「イナンクル、私は小樽へ杉元を探しに行く。」

あの時の杉元さんの表情を見るに
きっとアシㇼパを危険な目に遭わせたくないからだと思うけれど...

アシㇼパ「イナンクル、私は必ず杉元を連れて戻ってくる!!」

『はい、行ってらっしゃい。』

『アシㇼパと杉元さんの帰りを私も待っていますので。』

アシㇼパは私をギュっと抱きしめると
杉元さんを追って小樽へ向かった

アシㇼパ...
無事に杉元さんと再開できるといいな...

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-数日後-

アシㇼパは杉元さんを連れてコタンに戻ってきた

アシㇼパ「イナンクル、イナンクル!!」

『アシㇼパ、おかえりなさい。』

アシㇼパ「約束通り杉元を連れて帰ってきたぞ!!」

『杉元さんが無事に見つかって良かったです。』

アシㇼパの様子を見るに
杉元さんは元気なのだとわかった

アシㇼパ「ところでイナンクル...」

アシㇼパ「今、手は空いているか?」

『はい、空いていますよ?』

アシㇼパ「手当をしてほしい人がいるんだ。」

『はい、わかりました...』

手当てをしてほしい人が...
杉元さんではなくて他にも人がいるという事...?

私は急いで用具を揃え
アシㇼパとフチのチセへ向かった

-フチのチセ-

アシㇼパ「イナンクル、治療を頼めるか?」

『はい、それは可能ですが...』

アシㇼパと杉元さんは
足に大怪我を負った軍人さんを連れてきたのだが...

『これは酷い...』

マカナックル「仕掛け弓(アマッポ)にかかったんだ。」

軍人さんはどうやら小樽の山中でアマッポに引っかかってしまったらしい

アシㇼパ「毒矢なら肉ごとすぐに抉り取った。」

『それなら大丈夫なのですが...』

抉り取ったとなると
軍人さんの様子を見て容態を確認する他ない...

私は軍人さんの患部を見る
抉り取った跡を見るに手馴れているアシㇼパが抉り取ったのだとすぐにわかった

下手に抉り取られていないだけ回復も早いと思うけど...

『とても痛いでしょう...鎮痛剤を処方致しますね...』

まずは痛みを和らげようと
私は軍人さんにお湯で溶かした鎮痛剤を飲ませた

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