【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの壱 (ページ41)

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キロランケ騎手ページ41

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程なくして...

アシㇼパ「杉元!!」

杉元「アシㇼパさん、あの女はどうした。」

アシㇼパ「逃げられた...」

アシㇼパの手には大量の馬券が握らされていた
馬券を目眩しに投げつけてその間に逃げたのだろうか...

アシㇼパ「イナンクル、どうしたんだ?」

『えッ?』

アシㇼパ「泣きそうな顔をしているぞ...?」

泣きそうな顔...

『き...気のせいですよ!!』

『皆さんキロランケニㇱパのレースが始まりますよ?』

『見に行きましょう!!』

私はアシㇼパの手を引っ張って観戦席へ向かう

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-観戦席-

最終レースとなると
やはり観戦席にいるお客さんの人数は多い

杉元「いよいよか...」

キロランケニㇱパの乗っている3番の馬...
とても毛の艶が綺麗で落ち着いていて堂々としている

良い馬と良い騎乗者がいれば...

そして最終レースが始まる

白石「6番頼んだぞ!!」

白石「負けたら桜鍋にしてやる!!」

白石「6番いけええええ!!」

レースの結果は...

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キロランケ「杉元!!さっさとずらかるぜ。」

キロランケ「今頃大損したヤクザの親分が俺を探してる。」

キロランケニㇱパは最終レースを1位で通過した
その走りは誰もが熱狂するほど素晴らしいものだった

杉元「うわっ!!ヒゲもう生えてる!!」

杉元「早すぎるだろ...」ｼﾞｮﾘｼﾞｮﾘ

杉元さんはもう生えてきている
キロランケニㇱパのヒゲを触った

『キロランケニㇱパ!!かっこよかったです!!』

キロランケ「お、そうか?」

『はい!!』

『魅入ってしてしまうほど熱いレースでした!!』

馬を愛しているからこその技なのだろうか
馬上のキロランケニㇱパはとても輝いて見えた

キロランケ「それより白石は?」

杉元「あそこでぶっ壊れてる。」

アシㇼパ「置いていこう、勝手にコタンへ戻ってくるだろ。」

『良いのですか?』

アシㇼパ「大丈夫だろ。」

杉元「少し反省させよう。」

私たちは白石さんを長沼競馬場に置いて
先に長沼のコタンへ戻った

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