イカッカラ チロンヌプ ページ37
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インカㇻマッ「ちょっと待って。」
インカㇻマッ「あなた達は...小樽から来たんじゃないですか?」
白石「ええ?どうしてそれを?」
アシㇼパ「大叔父の親戚が小樽に多いと誰かに聞いたんだきっと...」ｺｿｯ
杉元「なるほど。」
インカㇻマッ「わたし見えるんです。」
インカㇻマッ「あなた達は誰かを...あるいは何かを探している。」
白石「うそでしょ!?すごいその通りです!!」
インカㇻマッ「わたし占いが得意です。」
インカㇻマッ「�爛縫Ε�ㇰ�瓩箸い辰謄▲ぅ未六�の大小にこだわらず、何か判断に迷った時が占いで決めます。」
インカㇻマッ「ニウォㇰの結果は神の意志として疑うこと無く従います。」
インカㇻマッ「シラッキカムイ...占いに使うキツネの頭骨です。」
インカㇻマッ「柳の木の削りかけで作った木弊という祭具に包まれています。」
インカㇻマッ「このシラッキカムイはわたしの先祖から代々伝わる頭骨で、最も霊力の強い白狐の頭です。」
インカㇻマッ「占うときはまず下顎を頭の上に乗せます。」
インカㇻマッ「ゆっくり頭をさげて落とし、下顎の骨が落ちた具合で物事を占います。」
インカㇻマッ「歯が上になれば良い兆しです...」
インカㇻマッ「あなた達の探し物が見つかるかどうか占いましょう。」
インカㇻマッ「歯が下を向きました、希望は持てません。」
インカㇻマッ「不吉な兆候を感じます。」
インカㇻマッ「予定は中止すべきでしょう。」
白石「マジかよ...」
占いの結果に皆は動揺する
けれどアシㇼパは違った
アシㇼパ「何にでも当てはまりそうな事をあてずっぽうで言ってるだけだ。」
アシㇼパ「私は占いなんかに従わない。」
アシㇼパ「私は新しいアイヌの女だから。」
インカㇻマッ「そうですか...」
インカㇻマッ「あくまで占いであって指示ではありませんから。」
インカㇻマッ「ところで...」
インカㇻマッ「探しているのはお父さんじゃありませんか?」
何で...
インカㇻマッ「あてずっぽうですからお気になさらずに...」
インカㇻマッさんは私たちの前から去っていった
本当にあてずっぽうなのだろうか...
アシㇼパ「イカッカㇻ チロンヌㇷ゚め...」
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年3月9日 22時
