【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの壱 (ページ21)

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狙撃ページ21

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谷垣「おばあちゃん...」

フチ「?」

谷垣「俺、もう行かなくては...」

谷垣「世話になった恩を返したかったんだが...」

え...?

『もう行くって...』

『どういう事ですか...?』

谷垣「俺がここにいたらフチやオソマ...」

谷垣「イナンクルだって危ない!!」

私たちが危ない...
さっきの軍人さんが関係しているのかな...

谷垣ニㇱパは私たちを危険に晒したくないから、今すぐにここを出て行かないといけないと思っているんだ...

フチ「お腹空いたの(エイペルスイ)?」

谷垣「ッ!!」

谷垣「イナンクル、オソマ、おばあちゃんに伝えてくれ!!」

谷垣「今すぐ出ていかなくちゃ行けなくなったって!!」

谷垣「オソマ、頼む!!」

谷垣ニㇱパはイヤだイヤだと逃げ回る
オソマちゃんを捕まえた

谷垣「おばあちゃんッ!!」

フチ「出ていくのかい(エホッパルウェ)?」

フチ...

谷垣ニㇱパは涙を流した

オソマ「シンナキサㇻ!!」

『あッ...オソマちゃん!!』

オソマちゃんが
涙を流す谷垣ニㇱパの耳を引っ張った

その瞬間...

シュッ!!

何かが谷垣ニㇱパの額を掠めた

谷垣「伏せていろイナンクル!!オソマ!!」

谷垣「絶対に動くな!!」

私はオソマちゃんの上に覆い被さった
谷垣ニㇱパの額からは血が流れている

フチは谷垣ニㇱパの頭に鉢巻(マタンプㇱ)を巻き付けた

谷垣「おばあちゃん、いいから伏せてくれ!!」

谷垣ニㇱパはフチを伏せさせた

谷垣「戦うしかない...!!」

谷垣「だがあの射撃の達人と銃無しでどう戦う...」

狙撃の達人...

『谷垣ニㇱパ、これで窓を塞ぎましょう。』

私は谷垣ニㇱパに鷲鉤(カパチㇼアㇷ゚)を渡した

谷垣ニㇱパが窓を塞いだら私はオソマちゃんに小鍋(ポイス)を被せ、フチには中鍋(ハイカンヌス)を被せて床に伏せるように指示をした

私たちは部屋の奥で身を潜める
谷垣ニㇱパは外の様子を確かめるために窓から双眼鏡を出すも...

パリィィン!!

銃弾は双眼鏡のレンズを貫いた
どこから撃っているかは分からないけどすごい射撃精度だ...

谷垣「イナンクル、オソマ、おばあちゃん。」

谷垣「俺がチセから離れても暫くは伏せていろ。」

『待ってください谷垣ニㇱパ!!』

『煙幕を作りましょう。』

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