金塊 ページ13
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白石「いやいや...ちょっと待て。」
白石「それが例の埋蔵金って事か!?」
白石「北海道各地から何年もかけて集められたって!?」
フチのウパㇱクマを聞いて白石さんは驚いた
それもそのはず...
アシㇼパ「このウパㇱクマは私も初めて聞いた...」
『私も初めて聞きました...』
フチは今までいろいろなウパㇱクマを私たちに話してくれたけど、今のお話は私もアシㇼパも初めて聞くウパㇱクマだった
白石「ばあちゃんの言い伝えが本当なら...」
白石「俺たちが聞かされていた
白石「もっとたくさんあるんじゃねぇのか!?」
20貫よりもたくさん...
軍人「桁が違う...」
その話に真っ先に反応したのは
横になって寝ている軍人さんだった
軍人「そのばあさんが言うように、埋蔵金の話はあちこちのアイヌの間で密かに伝わっている。」
軍人「俺たちを率いている中尉は情報将校で、情報の収集や分析能力に長けている。」
杉元「鶴見中尉か...」
軍人さんの言う鶴見中尉は
どうやら杉元さんのお知り合いみたいだ
軍人「鶴見中尉の推測では、囚人が聞かされていた量の千倍はある。」
その中尉さんの推測だと有に...
白石「
それは網走監獄で金塊の話を聞かされていた白石さんも驚く額だった
杉元「アシㇼパさんの父親たちの遺体はどこで見つかったんだ?」
アシㇼパ「苫小牧だ。」
杉元「おい谷垣、のっぺら坊はどこで捕まった?」
谷垣「支笏湖だ。」
谷垣「追いつめられ、アイヌ漁師の丸木舟を奪い対岸へ逃げようとして転覆した。」
谷垣「のっぺらぼうはそのとき金塊の一部を持ち出していたが、その重みで転覆したのではないかと言われている。」
谷垣「そうだったとしても支笏湖は日本で二番目に深い湖だ、確かめるすべはない...」
すると杉元さんがナニカを取り出した
杉元「地図...なのか?」
杉元「やっぱ...」
白石「どうだかなぁ...」
もしかして...
『これが変わった入れ墨...』
軍人さんたちが言っていた入れ墨に違いない
そうなるとその入れ墨は人間の...
白石「この文字覚えてる、後藤のおっさん...」
白石「酔っ払って女房子供を刺し殺しちまった情けないオヤジだ。」
白石「もう一枚のやつは...」
白石「覚えてねえな、多分雑魚だ。」
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年3月9日 22時
