【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの壱 (ページ2)

今日:8 hit、昨日:101 hit、合計:287,176 hit

出会いページ2

.

小樽の山中でアシㇼパの父親であるウイルクに会い、拾われたあの日から数十年が経過した

私はアシㇼパの住む村(コタン)で薬草から薬を作り、近くのコタンや大きな町へ売りに行く生活を送っている

数年前に私はコタンから少し離れた場所に建てた小さな家(チセ)をもらい、今はそのチセで薬草を調合し、薬を作っている

そんな生活をしていたある日
アシㇼパからとある和人(シサㇺ)の話を聞いた

そのシサㇺとアシㇼパはコタン近辺の山中で出会い、お互いの目的のために手を組んで共に行動をしているそうだ

『アシㇼパが信頼している人ならきっと大丈夫...』

アシㇼパが私にそのシサㇺを紹介したいと
近々一緒に私のチセへ来ると約束をした

『お客さんを出迎えるのはとても久しぶりだから、お掃除をしないと...』

私はアシㇼパとシサㇺがいつ来ても良いように
チセの中を綺麗にお掃除をして待つことにした

.

-数日後-

アシㇼパ「イナンクル、いるか? アシㇼパだ!!」

薬を調合していると
チセの外から私を呼ぶアシㇼパの声が聞こえた

『アシㇼパ、元気そうでなによりです。』

アシㇼパ「イナンクルも元気そうでなによりだ。」

アシㇼパはギュッと私に抱きついた

そんなアシㇼパを可愛いと思いながら頭を優しく撫でてあげると、とても嬉しそうに微笑んだ

『それで...そのシサㇺがアシㇼパのお連れの...』

杉元「は、はじめまして!!杉元佐一です!!」

アシㇼパの紹介したいと言ったシサㇺは
杉元佐一と名乗る若い男性だった

この人がアシㇼパの連れの...
一体どんな方なのだろう

アシㇼパ「杉元、私が前に紹介すると言ったイナンクルだ。」

『イナンクルと言います、アシㇼパがいつもお世話になっています。』

杉元「い、いえ!!」

杉元「こちらこそいつもお世話になってます!!」

私が杉元ニㇱパに頭を下げると
杉元ニㇱパはなぜか慌てて頭を下げた

『顔を上げてください。』

『ずっと外へいては寒いので、どうぞお入りください。』

杉元「ありがとうございます。」

私はチセにアシㇼパと杉元ニㇱパを迎え入れた

良かった...
杉元ニㇱパはとても礼儀正しい方だ...

.