閑話という名の昔話 ページ6
単行本ネタバレ注意
(捏造もあります)
東京の郊外
そこに地図にも載っていないような小さな村があった
時代遅れの着物を着た村人達は絶望していた
村人達が尊び、大切に育ててきた神にも等しい三種の植物が一晩、いや一瞬にして散れてしまったのだ
毎年春から10月頃まで、村の中央にある社の周りを咲き乱れる花々は、例年より早い開花を迎えた
村人達は歓喜した。ーー様が、ーー様が、ーー様がお戻りだと
通常同じ季節に咲くことのない植物がナニかを祝うように咲いたことに、良いことが起きるのではないかと村人達は期待していたのだ
まだ寒さが抜けきらない時期だというのに、村では祭りが開催された。この村ができてから初めての出来事であったため、皆浮かれていたのだろう
日付が変わり、山の向こうが白みだした頃
突如一つの植物が不自然に弾けた
目玉が落ちるかのように、一枚の花弁がひらりと落ちる
続いて二つ目の植物が不自然に折れた
まるで首を切られたかのように
最後に三つ目の植物も枯れる
寿命を迎えた人間の最期のように
村人達は為す術なく立ち尽くした
社を囲っていた最後の花が枯れると、社の中から赤子の泣き声が発せられる
泣き声だけが響き渡るその村を新しい命を拒絶するような静寂さが支配してた
これは、ある年の2月25日の出来事である
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ROCK Down LOVE(プロフ) - 箱さん» 素敵だなんて！！ありがとうございます！今月の22日辺りに再開する予定なので気長にお待ちください！ (2022年12月8日 19時) (
レス) id: 5591b512d9 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rock down Love | 作成日時：2022年10月3日 17時
